ブックオフで本をたくさん買ってしまう。文庫が100円だから、10冊買って1000円、50円の古本屋も近くにある。これならば、10冊買って500円だ。どんどん買ってしまう。
とても全部読む時間なんて無い。読まない本がたまる。ベッドの下に押し込んでいたら、外にあふれ出してきた。それでも手にとって読む本ももちろん多い。あたりだとうれしい。
下山進著「勝負の分かれ目」が、最近での大当たりだった。このごろ読んだノンフィクションでこんなに面白かった本はちょっと無い。金融情報を配信するメディア、「ロイター」「日本経済」「時事通信」「ブルームバーク」の興亡と、奮闘する男たちの物語だ。
知らない世界だった。知らない世界をわかりやすく理解しながら、仕事のやり方についてもためになる。男たちの熱い心も伝わってくる。
あまりにも範囲が広いので、筋がつながらない部分もあったが、筆力があり読ませてしまう。
平成14年刊の角川文庫で上下二冊だ。新刊本ももちろんよくチェックしているのだが、新刊の時には目に入らなかった。