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2010年 02月 13日
2月12日 昨日のことだ。
僕は、10時20分、ダイビングフェスティバルの会場向かって、すぐ近くまで来ていた。11時に真野先生の安全普及セミナーが始まる。真野先生の減圧症の話は、既に耳にタコができている。しかし、真野先生は大事な友人だし、尊敬しているし、一方ならないどころではないお世話になっている。 尊敬しているところは、自分の信念にしたがって、あとは何でもありで突き進むところだ。酸素は、潜水では使用してはいけない。高気圧安全衛生規則で定められている。人間は水中で酸素を吸ってはいけないのだ。また、陸上でも酸素を吸うことは、医療行為になり、医事法違反になる。しかし、世界では水中で減圧の時に酸素を吸うことは常識だし、浮上してからダイバーが酸素をすうことは、減圧タンクが水面に用意されていない僕たちのダイビングサイトでは、唯一の症状軽減手段である。 強制すれば、医療行為になるけれど、意識のあるダイバーが自分の意志で酸素を吸うことは、問題ない。今から40年前、僕が東亜潜水機にいた頃、そして、大洋ホエールズの監督が三原さんだったとき、ベンチで選手に酸素を吸わせるレギュレーターを設計した。投手が打席に立ち、もしもヒットを打ち、走ったら、次の回のマウンドに立つ前に酸素を吸わせる。だから、これは良い。 そこで、酸素プロバイダーなる制度を作って、やってしまった。未だに、水中で酸素を吸って良いことにはなっていないが、日本アクアラングのカタログを見たら、緑色のカバーがついた酸素用のレギュレーターが載っていた。ナイトロックス用と書いてあるが、明らかに酸素用だ。 お世話になる方では、僕が社員を潜水事故でなくして、労働基準局に責められそうになったとき、味方になり、僕が間違っていないという意見書を書いてくれた。事故で訴えられそうになったとき、自分が間違っていないという信念があるならば、味方をしてくれる人が居ると、生き延びることができる。今度の水中科学協会も、そんな時に仲間の味方になろうと言う組織である。 そして、今、学生連盟のSAIという安全シンポジュウム、真野先生が居なければ、始まらない。後押ししてくれる。その一点だけで、僕は学生たちとつきあっている。 真野先生は、半端ではないダイバーでもある。いや、あった。そのことは次の機会にしよう。 とにかく、11時に間に合うように行こう。ところが、ビックサイトの周辺の様子が1年前とまるで変わってしまっている。何時も入れる駐車場は、大きなビルになってしまっている。駐車場で迷ってしまった。しかし、もとの駐車場のあったビルの地下が駐車場になっていて、一日1500円という値段も変わらない。ようやく車を入れて、会場についたのは10時55分だった。 先生は椅子に座って話しているので、姿が見えない。 お話のパワーポイントの最初の行に、「safety with own risk 」と書いてある。これが、ダイビング活動のすべての出発点である。僕の考えと、当たり前だけれども同じだ。いわゆる自己責任ということだけれど、あまりにも自己責任という言葉を使いすぎて、もう飽きがきている。英語で言うとなんとなく、良いなとメモした。 そして、先生は、ホースを使う作業ダイバーはみんな自分の責任で潜っていると、ちらっと言った。 話は先に進んだけれど、僕は適当にメモをしながら、頭の中は別の形で走った。 同じ事をこの頃考えていたのだ。「スクーバは、船上、陸上からの支援、安全管理をうけることができない。」どうも安全管理など受けるのはいやだ。管理されるのは嫌なのだ、支援ならば良いけれど、なにか救援を受けているようで、原則として気に入らない。そうではない。ダイバーは船上、陸上の「綱持ち」「送気員」を使っているのだ。あくまでも主体は、ダイバーにある。 潜水士の国家試験の問題にこんなのがあった。「潜水員と船上の送気員の意見が違ったときは、すべて、潜水員の意向に従う。」さあ、どうだろう。潜水員が一番偉いのだから、すべては潜水員の決めたとおりにしなければいけない、と、ダイバーならば考えてしまう。それがダイバーなのだ。管理などされていない。もちろん、この問題は×だ。お互いに納得の行くまで信号、合図を交わして、一致した行動をとらなければならない。わがままは許されない。潜水作業を成功させるためには、自分ですべてを決めてはいけないというフィロソフィーもある。しかし、ロボットではない。自分の意志で動く。安全管理は受けていても、すべては自分の責任である。 僕は、根っからのスクーバダイバーだから、送気式のフーカーを使った経験はそれほど長くないし、ホース裁きもじょうずではな。なんとかこなす程度である。このブログでも書いた、釜石湾口防潮堤工事の時にフーカーのミックスガス潜水を半年ほどやった。 その終わりころ、エキストラのしごとで、水深60mに潜った。水も透明で、空気を吸っていたから、気持ちが良い。作業が終わってからも、そのまま海底にいて、60m上の水面を眺めながら、自分の出した気泡を眺めて、至福の時をすごした。僕は、酒に酔うのは嫌いだけれど、窒素に酔うのは好きだ。これが危険なのだけれど、ホースと有線通話でつながっているから、大丈夫だ。水面からは上がるように指示してきたけれど、減圧停止が長くなっても、僕は水中に居たかった。いうまでもないけれど、自分の責任だ。自分の命も、自分で握りしめている。そのことがダイバーの誇りでもある。その時、一緒に潜ったのは、関西のフリーランサーである上村さんだったが、ホースでバディで潜るためには、相手が特別のベテランでないと、絡んでしまう。特に僕の場合は、水中でも唯我独尊のところがあるから、バディを選ばないと駄目なのだけれど、その上村さんも、「幸せだった。また一緒に潜らせて下さい。」と言っていた。 ホースの潜水でも、ダイバーは、自分が主人公なのだ。主人公と言うことは、すべてが自分の責任である。死ぬのも生きるのもだ。 ところが、今のスクーバダイビングでは、本人はにっこり笑って死んだとしても、家族が納得しない。責任者を見つけて訴える。社会は、死んだ人の味方だ。だから賠償責任保険という強い味方がある。とインストラクターは思っている。 1982年、アメリカのPADIが出版した The Low and the Diving Professional を 松田政行さんという弁護士が訳して本がある。これは僕のバイブルに近い。この本にある。 「私は訴えられるでしょうか インストラクターはしばしば、「そのようなことがあれば訴えられるでしょうか?」と尋ねるが、答えは必ず「イエス」である。インストラクターが正当であると感じているか否かとは関係がない。 原則として、原告の弁護士は、関係者と目される全ての人を訴え、それを後に解決しようと決めるのである。しばしば、事件に巻き込まれるべきでないと主張する当事者には不必要で不公平な苦労を与えるが、それが、重要な当事者を決定しすべての事実を整理する唯一の方法なのである。」 本のほとんどが、この思想で貫かれている。 死ぬダイバーは、own risk であるが家族縁者はちがう。 やはり、賠償責任保険は必要である。必要ではあるけれど、ダイバーが own risk だと考えて行動するすべてのダイビング活動をカバーする保険はない。しかし、ダイビング活動の出発点は、own risk なのだ。own risk だと本人も納得して、周囲も認めるところまでは、インストラクターの責任なのだろうか。それはそれで良い。しかし、もう貴方は大丈夫とインストラクターが責任を持って言い切れるのは、どこまでだろうか。ダイバーがダイビングの出発点に立つのは、何時なのだろうか。常識としては、三年だ。インストラクターの講習は、いいところ7日ぐらいだろう。その後のすべてのツアーでインストラクターがついていれば、責任はインストラクターにあるのだろうか。それは、どこまでなのだ。 ダイビング業界は、その議論をあげてやらなければいけない。 もう、ブログを書く時間切れだ。 ダイビングフェスティバルでは、まだまだ、書くことがたくさんある。 しばらく、ダイビングフェスティバルについて、そして会った人のことを書こう。
by j-suga1
| 2010-02-13 12:35
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Comments(1)
Commented
by
奈良のサザンクロスと申します。
at 2010-02-16 16:49
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自分の後姿が写っていましたので・・・。真ん中やや左の前から2番目の青シャツです。
ご挨拶させていただきたかったのですが、ちょっと勇気が無くて・・。 今後もときどき拝見して勉強させていただきます。
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