須賀次郎のURL
辰巳国際水泳場での練習会日程などを発表しているURL
http://homepage2.nifty.com/j-suga/index.htm ブログ、スガジロウのダイビング http://plaza.rakuten.co. jp/sugajirou jack2009さんに、wikipediaに掲載することを許可しています。 外部リンク
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2010年 05月 16日
平成22年5月16日(日)
日曜日、良い天気で、海も凪だろうけれど、僕はデスクブログを書くのに3時間かけている。 書きながらダイビングのことを考えて居る。 右側に、ガイドロープが見えている。このガイドロープについての情報が不十分だった。 続いて、5月2日、ゴールデンウィークの最初の日曜日、外房の西川名に行った。その状況は、5月3日と4日のブログに書いてしまったけれど、今度はフォーメーションの視点で見てみる。 メンバーは、9人だったが、そのうち、7人までがインストラクターだ。レクリエーションダイビングの最高位がインストラクターになっているものだから、プロのインストラクター、すなわちインストラクターで生計をたてていないダイバーでも向上心の強い人は、年数が永ければ、インストラクターになる。この7人のインストラクターは、僕も入れてだけれど、みな経験10年以上のインストラクターだ。そのうち4人までは、おそらく100名を越える初心者を育てているだろう。メンバーの中で初心者は、金谷と同様にHさん。そして、はじめて同行するUさん、NAUIのメンバーで、アドバンスの上、辰巳の練習会に来てもらって知り合ったが、スキンダイビングもレベル以上である。デジ一の大きなハウジングを持ってきている。カメラマンとしても、素人ではないのだろう。 事実、あとから見せてもらった写真も、僕の写真よりも良かった。向こうの方が、カメラが良い、と負け惜しみを言う、そんなダイバーだ。 西川名は、豪壮なポイントで、大物の魚も多い。潮がかける時もあるので、ボートダイビング初体験のHさんには、荷が重いかも知れない。しかし、インストラクターが7人だ。金谷でも組ませたSインストラクターとバディになってもらった。これで連続して3回目のバディ組み合わせだし、気心もしれているはずだ。まかせて安心と僕は思った。 ガイドは必要ですかと、聞かれた。僕が西川名に最後に来たのは2007年、2年前だ。その前には良く通ったのだが、記憶は失せているかもしれない。潮は別に速くはないという。このポイントは黒潮の反流が強いところで、潮流と海流が重なれば川のようになるが、そうでなければ0.3ノットくらいだろう。流れていなければ、インストラクターばかりだから、大丈夫だろう。 ブリーフィングでは、とにかく潮が速くなる可能性があるから、ボートを囲うようにしているガイドラインを手放さずに、船首の潜降ロープまで行き、これを手繰って潜る。もどりも、同様。とにかく離れないように一団でいるように、目標は、ヒゲダイの群れているV字谷を一周してもどってくる。ショップの用意している地図でコースを説明した。短いコースだ。往復で150mぐらいだろう。ガイドラインもあるから、別に心配しなかった。 ところが、潜ってみると、ガイドラインの鎖が、古くなって海底に埋まってしまっている。ところどころに浮き出しているが大部分は埋まっている。ガイドラインがあると思うから、コンパスコースのブリーフィングをしていない。自分でもコンパスコースの図を描いていない。ショップでもらった図は、ガイドラインの図である。見覚えのある地形だから、地形を見て進む。問題なく、V字谷を見つけて、ヒゲダイの群れを撮影した。大きな一眼レフカメラを持って来たUさんもうまく撮影しているようだ。僕のバディは、このUさんと、永年のバディである、シミュレーション天文学の若いエースである小久保君、3人のフォーメーションである。小久保君は、東大海洋調査探検部の監督でもある。小久保博士は勝手気ままに動くけれど、僕のクセをしっているから、僕を見失うことはない。透視度は8mはある。僕はUさんと一緒に居ればいい。 そして、帰り途、僕は、潜降索を通り過ぎてしまった。鎖が埋まってしまっているので、補助に張り巡らした黄色にトラロープがあり、このロープを読み違えてしまったのだ。 少し迷ったが、潜降索に戻り、人数を数えてみると、HさんとSインストラクターのバディが居ない。多分、僕が迷っているうちに、空気が少なくなったので、二人で上がったのだろうとは思ったが、眼の届くところに居ないと、パニックになる。 水深18m、船を中心として半径100m以内にいて、船の上に見張りがいる状況で、何も心配することはないと思いながら、減圧停止をしないで、一人で浮上した。思ったとおり、二人は先に上がっていた。 Hさんのコメント 「先日の金谷ではBCの締め具合が解らずゆるゆる、今度は短すぎたが海底での流れと、又皆さんの行動がはやいので 装具の調節が出来ぬまま出立 装具の調節は家でしてこなければいけない。 前回の浮きすぎから 1mmインナーは脱ぎウエイトも増やし6kgで潜る。 海底でも流れが早く皆さんを追いかけるが 観察の余裕余りない。 鈴木さんと帰路に付くが船のアンカー見えず浮上 浮上後タンクを下に泳ぐが下向より楽ではあるがやはり潜っている方が楽かも」 やはり空気の消費が、初心者であるだけに、早い。 2本目は逆の方向に行き、1本目で見た大きなハタを撮影して、それほどには迷わず、気持ちの上では少し探したが、外見的には、迷っている形ではなく、全員そろって潜降ロープに戻った。下の方で、なにかHさんがごちゃごちゃしている。 コメントを見ると。 「前回より波はあるが海底は流が少なく、快適 前回のエアーの過剰消費が有るため残圧の有る内にSインストラクターのエアーをもらうが、船のアンカーロープの所でSさんのオクトパスを返し自分のマウスを探すが3回4回と探るが不明 あわてて再びSさんのオクトパスをもらいに行く。でも海底は最高でした。」 ごちゃごちゃしていたのは、こんなことをやっていたのだ。 空気の消費量がちがう初心者をエキスパートの中に入れたから、やはり無理だったろうか。 グループの中に、何人エキスパートが居ようが、助けになるのは、バディだけ。 今回のダイビングで、良かったことは、Sインストラクターをとにかく、Hさんのガードだけに専念させて、貼り付けておいたことだ。 まとめとして書きたかったことは、スクーバダイビングの安全とは、中性浮力がどうだとか、水中脱着ができるとか、スキンダイビングができるとか、泳力が抜群だとか、そういうことだけではない。それらの技能は基本であって、それが不十分ならば、海で、実海域すなわちオープンウォーターで潜ってはいけない。基本が出来ていてはじめて海にでることができる。その上で、バディで潜るとすれば、互いの実力を考えて、潜る場所の地形、状況、目標を考えてタクティクス、戦術を組み立てる。その戦術、計画が安全達成のための最重要である。 フォーメーションとしては、バディシステムが一番シンプルでわかりやすい。フォーメーションも、バディ中心に組み立てなければならないが、人数が多くなるほど、フォーメーションは複雑になる。 リーダーは、メンバーの多くががインストラクターであったとしても、フォーメーションに加わる初心者、あるいは、空気消費量の多い人を中心にしたタクティクスを組み立てなくてはいけない。そして、フォーメーションと計画は、文書化、図化して、メンバー全員に確実に理解してもらっていなければいけない。口頭でのブリーフィングだけでは、理解していないことが多い。特に経験の浅い人と、一を聞いて十を知る仲間とを一緒にした場合には、経験の浅いメンバーは、勘違いも多い。 ダイビングは知的な遊びだという。男の子は、最近では女の子も戦争ごっこが好きだ。スクーバダイビングは、一面、戦争ごっこである。戦う、殺す戦争ごっこではなくて、自然を相手にして、生き残る戦争ごっごである。ただし、ごっこでも、本気でやらないと事故が起こる。スクーバダイビングは小隊単位の戦闘である。タクティクス、戦術という言葉を使ったのは、そのためである。 地形、現在の海の状況、情報が見取れるゲーム板のようなシートの上でメンバーを動かす計画を立てることは、楽しい。もしも失敗すれば、緊急事態になるということも、ゲームを真剣に楽しくさせる要素になる。 これは、僕の考え方であり、今現在、この考え方にそって、基準と活動ガイド、マニュアルを作っている。一人でできるわけのものでもないし、千差万別する海の状況、メンバーの組み合わせによって、変化があり、それをフィードバックして、改訂して行かなくてはならない。フィードバックを議論するのは、とても楽しい。月例の研究会を行い。その結果をとりまとめて、この秋にはシンポジュウムを行う。 基準と活動ガイドをつくる視点で、日頃のダイビングを見直してみた。 とにかくバディが維持されて、ニヤミスにもならずに無事に戻ってきていて、これまでだったら、何も考えないですませていたことでも、視点を変えると、ひやりとする例になる。 このブログは、初心者の視点で、ダイビングの反省を書いてくれた、Hさんのおかげが大部分である。 ログつけは、潜る前のブリーフィングシート(計画書の)に基づいて、相違点、反省点をディベートし、文書化しておく、そんな計画シートを書きかけているが、早く作り上げなくてはいけない。次に潜りに行くのは6月の6日だから、それまでには。 今度発足する特定非営利活動法人・日本水中科学協会での第一番目の目標は、このような、基準づくりである。参加したい方は、ぜひ一緒に遊びたい。twitterやブログの読者、練習会のメンバー何人かがすでに加わってもらっている。 現在集まっているメンバーは、1967年に発足した日本潜水会のメンバーを幹事役として、環境保全活動グループの指導者、研究者、大学の教員、学生潜水連盟、ダイビングクラブの会長、もちろんそのメンバー、スチルとテレビのプロカメラマン、映画監督、インストラクター、ガイドダイバー、テクニカルダイバー、初心者、プロの作業ダイバー、作業会社の経営者、器材メーカーなどなど、要するに資格がインストラクターでなくても良いと言うこと。これまでの指導団体の多くがインストラクターの集合体であり、インストラクターでなければ会員になっていないのとは少し違う。既存の指導団体のインストラクターであり続けることは望ましいことではあるが、別にインストラクターでなくても良い。 なにかメリットがあるかと考えた人は参加していない。その中から何かを汲みだそう、面白そうだから参加するという人たちの集まりである。集まりを通じて、何かを表現して行こう、何かを作りだして行こうと考えるダイバーが、1000人集まったら水中世界に1石を投じ、何かを提言し、何かを実現することができる。 これは、創立総会の挨拶原稿だ。 どなたでも参加したい方は、suga@suga.name にメールして下さい。現在約80名で創立します。 インストラクターでなくても良いという集まりで、それぞれのダイビングの結果について誰が責任を取るのか、と訊ねられます。協会で作り上げ、維持している基準については、協会会員みんなで責任を取ります。 基準を守らなかった責任については、本人以外の誰も責任を取り得ないでしょう。 インストラクターであったとしても、その安全管理の下で、全てのダイビングについて賠償責任保険が適用されるとは考えられません。 インストラクターでなければ、それもプロの自覚のあるインストラクターでなければ、初心者の講習をしてはいけない。これは当たり前でしょう。しかし互いの自己責任で、自分たちの定めた基準で活動することは、一人前のダイバーならば、だれでも自由にできるはず。だれが一人前かと言えば、自分で自分の行動に責任を持てる人が一人前であり、自分で自分を判断できる基準を協会で作ろうとしています。
by j-suga1
| 2010-05-16 14:05
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