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2010年 09月 01日
なぜ、なんで、この年齢になってこんなこと、水中科学協会なんて始めたのだろう。死ぬこともできなくなってしまう。 今の最大のテーマだから、しっかり書きたいけれど、ながくなってしまう。こんな話をずっと続けて読んでもらえるとも思えないし、途中で潜りに出かけると、そのダイビングの話しをしてしまう。中断すると、また振り出しにもどる。そんなことばかりしている。書くことは考えること、書き直す度に進む方向に変化しているはずだから、それでもよいのだけれど、まとまらない。 二つのチャンネルで書くことにした。ダイビングは、ダイビングのチャンネルで、水中科学協会はそのチャンネルで。根気が続けばよいのだけれど。 20歳からスクーバダイビングをはじめて、55年、裁判の証人になった事故まで含めると、関わった死亡事故は何人だろう? 今、頭の中で反芻して、すぐに思い浮かぶのが7人だ。何故か全部、将来のある若者だった。自分の会社の若いダイバーを減圧停止の時に失ったことは特にこたえた。もうこんなことで若者を失うようなことがあってはいけない。中性浮力の有線通話ケーブルを命綱代わりにするケーブルダイビング・システムを考え出して、売り出し、普及させようとしたが見事に失敗した。ケーブルを着けたら、もはやスクーバダイビングではなくなってしまうのだ。それに、安全は売れない。商売にならないことも思い知った。 もう、誰が死んでもそれぞれの寿命だ。それで良いではないと思うようになったが、その後。若い研究者が、本当につまらないパターンで死んだ事故で、そのご両親としりあった。また、何とかしなければ、と思うようになった。ダイビングの死亡事故にはパターンがあり、それを繰り返しているだけのように思えた。もしも、今の僕が、亡くなった7人の若者と知り合っていて、彼等が僕の言うことを聞いてくれていたとすれば、彼等のうちの5人は死なないで済んだのではないだろうか。僕の経験、考え方を本に書いて読んでもらったら、事故が減るのではないだろうか。本を書いた。3年かけて原稿の形に書き終えたが、しかし、だめだ。出版してくれるところもないし、自分で読み返してみると、中途半端だ。おもしろさを狙ったのか、安全について書いたのか、どちらでもあり、どちらでもない。 安全について、法則性を見いだして書けば、それはマニュアルになってしまう。もう、何度となく書いてきたダイビングマニュアルなのだが、もう一度書いた。しかし、書いただけでは、絵に書いた餅である。それを実施し、実行する組織がなければ、何の意味もない。 これまで、組織のために、マニュアルを書いてきた。日本潜水会を結成し、やがて全日本潜水連盟になり、何冊も教材を作った。教材が無ければカードが発行できない。当初、適切な教材が無かったために、NAUIの、たしか稲森君という人に、NAUIとほとんど同じテキストを書いてもらって、というか版権を売ってもらってテキストにした。NAUIと全日本潜水連盟が同じテキストを使うことになった。(表紙はちがうけれど)指導団体というからには、自前のテキストがなければ、おかしい。次には僕が書いた。初心者用、指導員マニュアル、初級から中級、上級に至るテキストも書いた。海中開発技術協会のためにも書いた。社会スポーツセンターで文部科学省の資格を導入し、そのためにも書いた。その社会スポーツセンターで、水産高校、海洋高校での指導のために必要な教材も書いた。アメリカの団体は指導基準として、RSTC 基準を持っている。それに習って、日本でも指導基準が無いのは困ると、NSDA基準というのもでっちあげた。すべて、組織、団体が先にあり、そこで使うため、売るための商品として、マニュアルを書いた。 今度はちがう。まず基準とマニュアルがあり、それを実施、実行するためのグループ、組織が必要であるという逆の形態になる。どちらが良いとか、比べる必要はない。発生の形態の違いである。その視点で見ると今のダイビング世界には、商品としての指導講習のマニュアルはあるけれど、実際の活動のためのマニュアルも基準も無いことが見えた。 その時点で、僕は全日本潜水連盟の理事長をしていた。当然、全日本潜水連盟を実施団体とすることを考える。専務理事に相談したが一蹴された。紆余曲折の話は、本筋とは関係ない。理事長の職を辞することになったが、全日本潜水連盟は僕が作り、そして育てた。ほとんどのインストラクターには、僕の息がかかっている。全日本潜水連盟を分裂させたり、邪魔をしたりすることは、ダイバーのやることではない。新しく作る団体は、インストラクターを養成し、そのインストラクターにCカードを発行してもらって財源にするという途はとれない。では、何をする。Cカードをすでに持っているダイバの活動を対象にする、自己責任で活動するダイバーのための活動団体を作る。ということになった。しかし、作ろうとする基準は、ダイバーの技能、能力を確認する証書を発行しなければ、始まらない。安全のための基準とは、どのようなトレーニングを重ねていて、どのようなキャリア、どのような能力を持っているかを確認した上で、役割分担を定め、責任体制を築き上る。能力確認が基準の根底である。 認定証ではない。技能確認書という名称を使うこととし、英語名は Vカード、ヴェリフィケーション・カードとすることにした。このことは、ようやく7月の研究会で決まったのだが、話がまた、少し先に進みすぎてしまった。 マニュアルを書こうと企てたら、それを実施、実行するための組織を作らなければ意味がない、というところにもどろう。 借りたままになっている本を図書館に返しに行った。図書館にはマリンダイビングがおかれている。表紙を見て、ぱらぱらと中を見ると、楽しそうで、やさしくできるようにみえる。事実、現実のダイビングが楽しくて、みんな何の危険も感じないで出来ている。ツイッターを見ても、どこにも危険の匂いはない。基準だとかマニュアルだとか言ったり書いていても、意味がないと思えてくる。 そんなときに思う。さっきまで元氣で居て、エントリーしていった子が、土気色になって引き上げられてきた時のこと、地獄のようなICUで、周囲の患者のうめき声を聞きながら、自分の前の若者がうめき声をあげてくれれば良いと必死に願った時のこと。 僕の努力は、せいぜい、顔の見える範囲にとどまる。今、100人、三年後に300人、その仲閒たちの周辺で、事故の七分の五を減らすことが出来るならば、残りの時間を賭ける価値がある。 七分の五とは、僕の記憶に残る7例の事故のうち5例は、僕の描いたような基準とマニュアルが守られていたならば、防げたと思う、その七分の五だ。 協会などを作る必要などない。それぞれが注意すれば良いことではないか、それでは駄目なのだ。自分を含めて、人は集まって約束しあい、助け合わなければ基準を守ることができない。 また、数万人、数十万人の組織になると、これは国の規則と同じであり、処罰されない限り守らないことになる。
by j-suga1
| 2010-09-01 19:26
| 日本水中科学協会
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