2010年11月28日
昨夜から熱っぽかった。喉も少しおかしい。いまここで倒れるわけには行かない。
潜るのはやめようかとも思った。しかし、こんな時、潜れば治るというのもいつものことだ。潜る方にかけることにした。
ウエットスーツを積んでいたのだけれど、ドライスーツに変更することにした。この秋から冬のシーズン、はじめてのドライスーツだ。
ゴムボートを浮かべ、ダイバーはブイを曳航して潜る。
お台場は、今現在の僕にとってはトレーニングフィールドだ。もちろん、撮影は続けているが、単なる記録だ。生物の調査も、今はテーマを持っては居ない。
東邦大学の風呂田先生のグループは、お台場を調査フィールド一つにしている。歯科医の尾島さんは、ゴカイの研究にはまっている。
僕にとってはトレーニングフィールドだ。事務所から20分の距離にある海水のプールである。プールには、ハゼもいるしカニもいる。撮影のトレーニングにも事欠かない。撮りためた記録が売れることもある。
今のトレーニングのテーマは、水平姿勢で、水底から30-50cm上方で静止すること。そして、海底のヘドロを巻き上げないようにフロッグキックで泳ぐことだ。
今日のお台場の透視度は、約2m、最高の透明度だ。おかしなもので、例えば大瀬崎で透視度が3mだったら泥水に感じる。お台場で透視度2mだと、透き通って見える。
僕の装備は、3mmのドライスーツ、BCD.はハルシオンのバックフロート、このBCD.は、きらいだけれど、使いなれなければならない。最近では、このBCD.を集中的に使っているので、だいぶなれてきている。ウエイトは、7キロのブレストウエイト、2キロを腰に巻いて、合計9キロだ。お台場は水深が浅いので、浮くのが嫌で、重くしている。そして、フィンはマンティスドライフィンだ。片方で500g,両足で1キロある。オーバーなのは分かっているけれど、水深が1,5m-2mだ。
水平姿勢をとると、足が浮いてしまう。トリムがとれないのだ。体を少し立てれば落ち着く。足の空気が上に登るから安定する。無理に水平になると、手で水を掻いて足を沈めなければならなくなる。これでは駄目だ。
午後からは、船の科学館再度の羊蹄丸のポンツーンからの潜水だ。ここは水深4-5mある。ここも絶好のプールだ。
胸のジャケットウエイトは、重心が前に来るので足が浮く、それに合計9キロでは重い。ウエイトベルトを7キロにして、足に0.7キロのレッグウエイトをつけた。両足で1.4キロだ。水平姿勢で、フロッグキックをしようとすると、足が上に上がらない。無理に泳いでも進まない。レッグウエイトを外して、上に上げた。これでなんとかトリムがとれて泳げたが、重いドライフィンは水平姿勢には向いていないようだ。ウエイトは6キロにすると、水深1mでは浮いてしまうだろう。7キロを腰に巻いてやってみよう。
水平姿勢は、もっかのところ、撮影には向いていない。小さいもののピントを合わせることが難しい。やはり撮影する時だけは、膝をつかなければカメラが安定しない。しかし、50年、今のスタイルで泳いできた。水平姿勢は、まだ一ヶ月に満たない。高齢だから覚えも悪いが、この冬のうちに、マスターしよう。その暁に僕の撮影スタイルがどうなっているだろうか。
ミドリイガイ
9月にはあまり目立たなかったミドリイガイが成長した。