1月25日は、僕の戸籍上の誕生日である。この25日で76歳になるとみんなの前で漏らしたら、夕食の時、大阪のY君が誕生日のケーキを買って、出してくれた。76歳だけれど、ローソクは5本だった。もしかすると、誕生日ケーキのローソクを吹き消すのは、これが初めてかもしれない。子供のころは、ケーキで誕生日を祝う、そんな時代ではなかった。
とにかく、日本水中科学協会の仲間は、僕を大事にしてくれている。お互いを大事にするということ、ダイビングの基本なのだと思う。その気持があって、バディが成立する。活動もできる。
この年になって初めてということがたくさんある。初めてではないけれど、ダイビングで泳ぐ技術を教えられ、習ったのは、大学3年生の時、水産大学の潜水講習以来のことだったかもしれない。知識とか、座額の講習は数え切れないほど受けた。
泳ぐ技術の方はただただ教えるだけだった。
泳ぐことで、細かい足の動きとか姿勢とかを教えられるのは、以来初めてだ。70歳でリブリーザーを習ったけれど、泳ぐ細かい技術は、教えられなかった。こちらも、60代の、とはいえ、400mフリッパーのチャンピオンだ、泳ぐことを教えられることに抵抗があったし、教える方も遠慮があったのだろう。
久保君はとても良い先生だし、とにかく一緒に日本水中科学協会をやっているバディだから、習うことに抵抗もないし、楽しく教えられた。
講習を受けただけで、技術が上手になるというものではない。教えられ、教えられたことに沿って、ただひたすら練習、トレーニングあるのみだろう。2月に辰巳の練習会で練習し、3月にふたたび、久保講師で同じ講習をするから、刮目させることができるだろうか。
無理だなとは予想しているが、頑張ろう。