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2011年 05月 10日
三陸・女川 磯焼けの岩にアワビが一つ
いつでも目の前に高い壁があり、手がかり、足がかりを探して登っているのだが、自分の登った位置、目指すところが見えなくなる。人は、登り続けつつ行方不明になるのが本懐なんだと、登山家でもないのに、ジョージ・マロリーのエベレストを思ったりする。登山家は良い、目指す山頂がある。 ダイバーは、目指す頂上はないが、海全部が人跡未踏だ。だから目標を見失ってしまう。ときどき、目標を見失って漂泊しているような気分になる。漂泊しているのか、目標に向かって泳いでいるのかもわからない。 自分のいる位置を探す。 海を大事にしよう。海の環境を大事にしよう。しかし、それは海そのものとは何のかかわりもない。海で生きている人間が、自分の生活、生きている環境を大事にしようと思っているだけのことなのだ。地震も津波も、その中で人が生きていただけのこと、放射能や放射線も人が作り出したものではなくて、人が物質の根源に手をかけただけのことなのだ。だから、容易には制御できない。太陽の一塊がそこにある。そんな自然、地球の上、海の縁で僕たちは生きている。 僕たちの始めた日本水中科学協会の原点は、その自然の中で、海の中で生きて行くにはどうしたら良いのか考えて行動しよう。死ぬのではなくて、生きて行く、生きていられる限りは生きて行くことが、つまり安全ということである。 人は自然の中で生きていると言っても、ただ行ったり来たりしているだけでは、生活して行かれない。何かをしなければ、それが僕たちの目指す水中活動である。昔、僕が潜水を始めたころ、潜って貝を取り、水中銃で魚を獲って食べた。漁業者と同じで、単純明快だった。ところが、国は、ダイバーは、魚や貝を自分たちの手で取って食べてはいけない。漁業者の生活の妨げになるという。漁業は大事にしなければいけない。魚介類を取ることはやめた。ただ遊ぶだけになった。プロは別である。インストラクターも含めて、プロは、海でお金を稼いで生きて行く。プロもプロではないダイバーも、ひっくるめてだけれど、潜って何かをする活動をどうしたらいいのか、考えて行動する潜水活動団体として日本水中科学協会を作った。 運が悪ければ死んでしまう自然の中で、勝ったり負けたりするのは自分の責任である。負けたことを人のせいにするのでは自然の中で何もできない。自己責任を唱えた。自己責任の基準もつくり、訓練の方式も考えて、訓練も始めた。新しい知識、技能を整理する水中用語集の編纂を始めた。とりあえず、目標に向かって、登っている。どうも登山家の方が分が良い。目標に向かって沈んでゆく、潜って行くでは形がつかない。 そして、3月11日に震災が起こり、地球は少しばかり身を震わせ、海辺に生きる人たちを洗い流し、囲い込んでいた原子の火は、制御不能になった。日本人の生き方、広く考えると世界の人類の生き方、狭く考えると、ダイバーの生き方、潜り方を根本から考え直さないといけない。人間は自然にギブアップする存在ではない。最終的な勝ちはないけれど、日々勝ち負けを挑んでいる存在でいたい。だから、生き方、潜り方を考え直すチャンスだととらえたい。 理屈は良いから、現場に行かなければ、それが基本である。 次の日から現場に行かなくてはと考え続け、数日前のブログに書いた。福島県沿岸潜水調査計画をつくり、今考えれば恥ずかしいのだが、何か所かに送ってしまった。それでも、何かをしなければという僕の気持ちの現われだから、恥じることは無いと思う。 4月になると、処々で仲間のダイバーたちがボランティアで活動していることが、ツイッターなどでわかってきた。僕は東京にいる。 僕にできることは考えることだけだから考えた。 震災地でのボランティアは完全な自己責任のはずだ。友達の誰かを誘って、ボランティアとして活動し、何かがあったならば、誘った僕は年長者だし、キャリアも上だから責任を問われるだろう。 考えてみると、震災地のボランティア活動としてのダイビングこそ自己責任による水中活動だ。そして、レジャーでもないレクリェーションでもない水中活動だ。日本水中科学協会の活動として、一つの実験としてベストのフィールドではないのだろうか。 カメラマンのKさんは、ボランティアで行ってみて、自分のダイビングの未熟さを知って、僕たちの研修会に参加する気持ちになってくれたと言う。教育としても最高のフィールドなのだと思う。 ここに、キィーがありそうだ。 吉田君が、被災地でボランティア活動をしてきた高野さんの話を聞く、マンスリーセミナーを開催してくれる。高野さんは素晴らしいダイバーで、僕の友人の吉田教授の弟子だ。僕にとって最高のセミナーだ。 吉田さんは人が集まらないという。僕は、自分のためになる企画だから、人もためになるに違いないと思い、それほど宣伝しなかった。そして、ダイビングサービスが中心らしい、別の企画と日にちがダブってしまったことも、人数が少ない理由だともいう。僕はそれでも良いとおもう。高野さんと二人だけで会って話を聞いても良いくらいだ。人数が少ない方が、徹底的に話ができる。 ダブった別の企画もとても良い話で、企画者の山中君は義理堅い人で、行事がダブってしまったことを恐縮して連絡してくれた。こちらこそ知らないで申し訳なかった。 僕は自他ともに許す?よく言えば自己集中型だから、目の前のことしか見ていない。スポーツダイバーのボランティア活動は、ここからがスタートだと思っている。セルフ・ダイビング研究会よりも、ボランティア活動研究会の方が良いと思うくらいだ。ボランティア活動こそ、セルフ・ダイビングそのものだ。インストラクターが安全管理をしなければボランティアお断りとは言えないだろう。ではどうしたら良いのか。そこが核心だと思う。 見事に解決するつもり。少しばかり、自分の居る位置が見えてきた。
by j-suga1
| 2011-05-10 21:59
| 日記
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