須賀次郎のURL
辰巳国際水泳場での練習会日程などを発表しているURL
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2011年 07月 13日
昨日12日、無事東京に戻ってきた。船の上で書いていた分で、ブログを更新する。
7月11日 九州の東側に沿って北上して帰途につき、船のLANシステムが通じるようになり、ブログを2日分と、メール通信が出来た。ブログは若干の船酔いと、船上生活状態で書いたものだから、見直しもしていないし? と思わないでもないが、そのまま送った。 食堂にあるモニターで船の現在位置がわかる。薩南海域、大隅諸島周辺 このような調査船、練習船からのダイビングは、やはりリサーチダイビングとしても独特のものがあり、そのリサーチダイビングも一般のレクリェーションダイビングとはまた異質のものである。ネットが繋がって、ツイッターを見たり、フェイスブックを見たりすると、それぞれのダイビングの違いを痛感する。 55年のダイビング生活を振り返って見ると、ずいぶんたくさんのスタイル、パターンのダイビングを経験してきたが、そのそれぞれが少しずつ違う。そして一回一回でもちがう。それぞれに対応してダイビングを組み立てて行かなくては安全を保てない。それでも絶対の安全は、存在しない。どこかに危うさがあるが、それがダイビングというものだ。 この船、豊潮丸でのダイビングは、まず、船のコンプレッサーで充填してもらうから、120気圧が通常である。コンプレッサーの充填効率は、圧力が上がるほど低くなるから、120あたりで止めておかないと5本のタンクを2時間ほどで充填することはできない。練習船とか調査船は、小さい船にびっしりと機器を積み込んでいるから、トップヘビーでありよくゆれる。ゆれる船が洋上を航行している時にコンプレッサーは回せないから、5本充填するのに、2時間が充填にかける時間の限界である。120気圧からスタートだから、50残して終了などとは考えられない。20残して終了とする。昔のリザーブバルブの設定が20キロだったから、昔の潜水と空気量ではおなじである。 本船からも潜水できるが、岸には近寄れないから、ゴムボートを使ってのダイビングになる。ゴムボートに乗れるのは、スキンダイビング装備ならば、6人+オペレーターでせいいっぱいである。タンク6セットを積んだら、後ろから浸水してきたことがある。だから、もう一隻のやや小さいゴムボートを用意して、タンクをそれに積む。タンクを積んだゴムボートを曳航するのだが、ロープで引っ張ったのでは左右に振れてしまって走れない。横に着けて走ることにして、解決したのは、三年目の去年からである。それまでは、亡くなって鶴町が小さいゴムボートに乗って、なんとかさばいていた。 本船からゴムボートへの積み込み、ゴムボートからの積み下ろしがあるから、できるだけ機動性が良くないといけない。ダイビングは、一つの戦闘だととらえて50年間リサーチダイビングの会社をやってきた。サルベージ会社はもっと戦闘に近くなるし、海上保安部や、海上自衛隊の潜水は戦闘そのものであろう。必要最小限度にシンプルでなければいけない。それでも、どんどんお道具は増えてしまう。お道具を減らそうとする意識が常に頭の中にある。 ダイビング現場に着いたら、タンクを付けるのだが、狭いゴムボートの上で背負うのはなかなか難しいから、僕はタンクを海に入れて、水面で着ける。このことは学生にも要求しているのだが、Cカード講習で、きっちりと着け、バディチェックをしてから水に入る良い習慣を身に着けているダイバーには抵抗があるかもしれない。 ダイビング現場に波があったら、まずダイビングはできない。流れについても同様で、波と流れが最大の危険要因である。波と流れの強いことが予想される海域では、ダイビングサービスのサポートで、船を出してもらって、一般のレジャーダイビングなみのダイビングを行うことになる。 今回のダイビングでは、ロープの先にウエイトを二個つけてアンカーにした。岩の隙間にウエイトを落としてやれば良い。大きいゴムボートは、スキンダイビンググループの方に行ってしまう場合もある。小型ゴムボートがベースである。ゴムボートの位置から離れる場合には、巻尺をガイドラインとして伸ばして、必ずゴムボートに戻れるようにしておく。 問題は、空気量が少ないこと、アンカーラインを外して浮上しなければならないので、セフティストップができにくい。 セフティストップについては、また別に、ディベートをすることも考えている。 瀬戸内海の航跡モニター 船が速く走れたので、瀬戸内海に入り、大水無瀬島で潜ることが出来た。 瀬戸内海だから、水は濁っている。透視度は5m程度、水温は22,5度と低くなり、3mmのウエットスーツでは寒い。海藻が茂り、メバルの稚魚などがむれていて、豊かな海の様相を呈している。 透視度が悪いので、巻尺のマークラインを引いた。 僕は本来、手袋をしない人なのだが、この頃は100円の薄い、良い手袋があるから、着けるようになった。海綿の採集を手伝っていて、手袋をすると、採集品を入れるビニール袋のチャックが開けにくいので、手袋を外していた。海綿を素手でつかんで、海綿の骨片に刺されて、水中で悲鳴をあげた。 50キロで、帰途についたが、途中でも採集したため、僕がゴムボートに戻ったら、残圧は10キロだった。充填圧が低いので仕方が無い。 四国の伊予長浜港に入る。 モブちゃんの飼われている、みすぼらしい生簀 長浜港は、いつも入港する町で、思い出が深い。商店街に入る角の魚屋に買われているコブダイのモブちゃんに挨拶する。そして、商店街を端から端まで歩くが、商店街といえるような賑やかさはない。一軒一軒のお店が、どうして成り立っているのだろうと、不思議に思えるように閑散としている。たいていの店は5時半には閉めるらしいが、5時前でも、やっているかやっていないかわからない。2軒あるスーパーは6時過ぎまで開いていて、ここでほとんどのものを買うことができる。モノの値段も東京のヨーカドーよりも安いような気がする。都会の感覚はよくわからない町だ。港の岸壁を見ると漁船が並んでいて、漁業の町である。でも、港を離れるとそうでもないような、不思議な町である。 小雨が降り、太陽が照っていたので、虹が出た。久しぶりに、虹の根元が見たくなるような虹で、根元は道路の近くの森の中にあるようだった。 7月12日 今日は東京まで戻る日だが、朝7時30分に出港して、昨日潜った大水無瀬島の隣の小水無瀬島に潜水する。 小水無瀬島 0858-0937 潜水時間39分 最大水深19m 平均水深11m 水温21.6度、透視度8m以上 大水無瀬島よりも、瀬戸内海の外からの潮が当たっているので、魚も多く、透視度も良くなるはず。潮通しが良くなる分だけ流れも強い可能性があると予測している。この島は前年度も潜水して、おそらく、瀬戸内海の入り口に近く、瀬戸内海では一番良いポイントではないかと、考えていた。 ダイビングのやりかたは、小さいゴムボートを岸近く、水深1mぐらいのところに、浮かべ、ウエイト4キロを付けたロープをアンカーにする。アンカーロープに50mの巻尺を結び付けて、冲に向かってマークラインとして伸ばしてゆく。このラインに沿って進んでゆき、ラインと直角に採集を進めて、ラインに戻って巻きながら戻る。学生二人は石川インストラクターにまかせ、僕はN先生と一緒に動き、撮影しながら、サンプルをビニール袋に入れる。二つのグループの位置関係は、マークラインとのかかわりで、頭の中に入れておく。 漁船の入れた刺し網があることは、水面に浮かべられたブイでわかっていた。島の周辺は急深で、巻尺の35mで水深19mになり、刺し網にあたった。刺し網に接近しないように、学生に指示して、刺し網の無い方向へ採集を展開する。須賀は8リットル、学生と先生は12リットルを使っている。須賀の残圧が50になったので戻る合図をする。一般には、リーダーが大きいタンクを着けて、もしもの場合には分けてやることを考えるようだが、僕の考えでは逆である。少ないタンクの自分を基準としてもどれば、皆の空気は残っている。採集しながらもどって、ラインに学生ももどす。残圧は20.巻尺を巻きながらもどる。途中で、学生を追い越しそうになったので、彼らに巻尺の巻き込みは任せてもどる。水深5mまで戻るとセフティストップのサインがでる。この航海から使うようになったタバタのIQは、セフティストップをカウントダウンしてくれる。カウントダウンが修了すると残圧はゼロに近くなったが、まだ吸える。みんなまだ採集している。ついに吸えなくなったので、水面にスノーケルで浮いて、監視する。水深は3mだから、空気が無くても潜れる。僕だけ顔をだすと、大きいゴムボートが向かってきている。小さいゴムボートに機材を上げて、大きいゴムボートに泳いでゆく。 このやり方は昨年の航海から始めたもので、シンポジウムでも発表した。ゴムボートも道具になっているし、システムの理解も全員に行き届いている。安全度に絶対に近い自信をもっている。バディが離れることも無く、二つのバディの位置関係もリーダーどうしはわかっている。ボートの位置もわかっている。 これで、すべての潜水を終了した。7月5日に出港して、薩南海域、種子島、屋久島、硫黄島、竹島の周辺を航海して、3回の潜水をした。潜水回数は少なかったが、透視度も良く、ニヤミスも失敗もなく、安全な潜水であった。潜水回数が少なかったのは、ドレッジを2回引いたからで、採集物も満足できている。戻り途、佐多岬をまわり、瀬戸内海に入って2回の潜水をした。実は瀬戸内海の方が流れもあり、透視度も悪いので、緊張していたが、まったく問題なく、すべての潜水が終了し、鍛えてきた学生もダイバーとして者の役に立った。技術的には、学生は水平な姿勢で、海底に着底することはほとんど無く、採集作業ができた。 帰りはいつもあわただしく、また、ダイビングよりも疲れる。ボートをたたみダイビングギアを洗い、干して、船が呉に帰り着くまでに、自分の荷物もまとめて、部屋の掃除もしておかなくてはならない。学生たちは、甲板を磨く作業もある。僕は高齢者の特権として、自分の機材まとめと荷物せいりだけ、後は学生がやってくれる。呉港ではに機材の積み下ろしと発送に学生が汗をかいた。 全員が無事で、楽しく航海を終了した。 12日、23時、東京に帰りついた。新幹線は速い。
by j-suga1
| 2011-07-13 14:35
| 日記
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