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2011年 09月 07日
山本式のマスクのことを書いた。次には海底居住のことを書こうと思っていたのだが、もう少し、山本式マスクのことを調べる。
古い昔のことを調べるとき、いつも取り出す本は。 山下弥三左衛門 「潜水読本」 成山堂 (東亜潜水機) 1960 山下さんは、三浦定之助さんよりも少し後輩で、奥付の著者経歴を見ると、大正3年、東京水産講習所漁撈科卒 昭和3年1等潜水士、 御前潜水、陛下御下賜金13回、潜水士養成2000名、潜水病の研究、海底撮影機(特許)5種、昭和22年水産庁嘱託南洋真珠貝採集乗組員への潜水講習とある。 この経歴を読んだだけで、次々と脱線したくなるがその余裕も時間もない。 今、午前11時9分、ミスドに座っていて、12時までにこのブログを書き終えなくてはいけない。 その山下先輩が、その生涯、1960年までの潜水のすべてを先輩の視点から書いた本だ。括弧して東亜潜水機とあるのは、成山堂で出す本を別刷してもらって東亜潜水機が販促に使ったということだ。僕は、1959年に東亜潜水機に入社し、若手潜水技術者のエースだ(と思っていた)が、この潜水読本を封筒に入れて、全国に発送する内職仕事みたいなことをやらされて、幾分不満だった。山下先輩とも何度かおめにかかった。鹿児島の方だったから、大酒のみで、もう潜水はされていなかった。東亜潜水機の社長に言わせれば、気性の激しい方で、自分の作った撮影機(ハウジング)が気に入らなくて、日本刀で真っ二つにしたとか。そのハウジングを潜水読本で見ると、立派な、今でも通用しそうなハウジングである。 僕は25歳、自分より昔のことを一切否定してただひたすら、前だけを向いていた。過去のことだけが書いてある。「潜水読本」など認めようともしなかった。 しかし、一冊だけ手元に置いた「潜水読本」は、1960年までの潜水のことを調べるバイブルである。僕たちが今作っている用語集は、2011年までのことだけではなくて、現在もそして少し先の未来までも見通したものであり、ここしばらくは、現在のダイビングのバイブルであり、今から50年後には、2011年当時のことを知るバイブルになれば、と思うが、それでも山下さんの「潜水読本」には及ばないところがあると、ふと思ったりする。本当に何でも書いてある。すごい本なのだ。 「潜水読本」を出版した成山堂は、奇しくも今度の用語集を出してくれる。 この本のすごいところを抜き出している時間がない。今11時36分だ。 今日、抜き書きしたかったところ。 第2章 潜水者の心得 から、 「潜水は自信ある大胆さのみにては遂行されぬ。本人は志望しても父兄の承諾も必要とする。妻子ある人は生き別れ、親子の縁を切る。そして後に続けと悲壮な決意が要求される。世人、これを無謀者と呼び、奇人の行いと冷笑するであろう。」 第9章 潜水病とその治療 飛行士気質と潜水士気質 潜友仲間でも2度3度と潜水病の危機を逃れてその放胆なる人間放なれの洗練された技術が認められてはじめて潜水技術者の特権階級に進む。汝は潜水病に何回かかったかと尋ねられる。3度やった。それでは一人前だということになる。 中略 潜水士はより深く、より長く潜水することが潜友をリードするので、あえて無理を生ずる。強いて冒険に挑むことになる。これが禁物であるのを承知で体当たりするから、潜水病を覚悟でやることになる。無理をやらぬことが潜水病予防の唯一の条件である。 減圧についてのグラフ 減圧表 症例、死ぬほど苦しいことは、みんな知っていた。今の本の症例でこいうう書き方をしているのはない。 潜水病を奨励しているのか戒めているのかよくわからない。もちろん現在は、昔とちがう。新しい技術、器材も、そして科学的知識に裏付けられていると思っている。しかし、山下氏の潜水病についての記述は、当時の状況としては、すごい量と内容である。当時の科学的知識に裏付けられている。 心得と気質を言えば、現在の自分、現在のダイバーと等質のものがあるのではないかと思う。 三浦さん、山下さんの時代、苦痛、死ぬほどの痛みに耐える壮烈な突撃精神がなかったら、「海を拓く」ことなどできなかった。アクアラングを作った、1943年のクストーも、この二人の時代のマスク式潜水と等質である。 かつて、先人は、海を拓く勇気を持っていた。 今のダイバーに必要なのは、? 12時7分になった。7分オーバーである。
by j-suga1
| 2011-09-07 17:12
| 歴史
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