お台場の潜水
潜水は3月25日、毎月定例で行われる調査撮影潜水。
メナドでの潜水を6回にわたって書いたので、お台場の報告が後送りになった。
今回のお台場潜水の須賀の目標は、GoProカメラの運用についてどちらも継続する。
GoProについては、これまでヘッドストラップで装着していたが、鈴木君がマスクに取り付け金具を作ってくれた。マスクに付けると、カメラの作動状況の確認を水中でしようとする場合、マスクを外して裸眼でパイロットランプの点滅を確認しなければならないが、これは事実上不可能、したがって作動状況の確認はできないが、これは、カメラを信用して割り切るしかない。
3月も末、そろそろお台場には生き物がみられ始める。天気も良く、透明度も良いのでと期待したが、透視度は最悪、前回からサーベィメーターによる放射能測定も定番で行うことにしている、そのサーベィメーターの数値も読み取れない。サーベィメーターの撮影読み取りについては、撮影距離を4cmにしているので、透視度20cmでも読み取れることがわかった。
測定値は0.02 以下で問題にならない。
なお、後ろにトゲアメフラシがかすかに写っている。
GoProは、これまでのヘッドストラップでは、いつもずり落ちたり角度が変わったりすることを気にしていなければならなかったが、マスクへ取り付けると安定していて、また、このカメラの重量はほとんどマスクへの負担にはなっていない。今後もこの方式を使うことにする。
カメラを頭上につけておくと、撮り忘れがない。
人工魚礁の位置を示す目印
人工魚礁については、3月中旬の設置であり、それでも小さな魚は寄っているはずと期待したが、透視度の悪いこともあり、見ることはできなかった。この濁りでも、顔を、カメラを30cmぐらいまで接近させれば、部分的な撮影記録はできることがわかった。
なお、撮影には、フィッシュアイの1000ルーメンのライトを手に持って被写体を照らして撮影した。
生き物については、相変わらず、トゲアメフラシが海底を独占している。
昨夜のマンスリーセミナーの後の懇親会でもGoProの話で盛り上がった。カメラを構えてきちんと撮らないのは、カメラマンとして、卑怯なように感じてしまう。でも、頭に付けたカメラで撮るのもそれなりのノウハウと技術が必要だし、このお台場でもキャノンの一眼を手に持っていたのだけれど、透視度50cmでは、撮影にならない。で、その状況は頭のカメラが捉えてくれる。12月に行う予定のシンポジウムでは、このカメラを使った研究事例をいくつか予定している。日本のカメラメーカーもこのジャンルのカメラを発表してくれると良いと思っていて、そんな発表がそのきっかけになれば、と願っている。