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2015年 07月 20日
ブログを書くということ、ずいぶんと無駄な時間を費やしているように思う。原稿臭われていたり、企画書、報告書の制作、しなければならない通信などがたまってくると、とても、ブログを書いている時間など無いように思える。しかし、自分の場合、ブログを書くということは考えていることであり、考えを文字にして、考えなおして修正したりしている。ソシテ、ブログは記録でもある。日記の代わりにしてもいる。
日記も溜まって来ると、書ききれなくなって放棄してしまう。いわゆる三日坊主、3日日記である。日記もブログも義務、強制しないと書けない。 お台場の海のこと。 お台場は、東京都心の海だ。海を知ること、肌で感じることは、地元、自分の海でしなければならない。海で生きようということは、自分の海を大事にすることも大事なことだと思う。それは、東京が沖縄であったらいい、同じ東京でも小笠原であったりすれば、どんなに良いかとは思う。 しかし、僕は、お台場の海が嫌いではない。よく、汚染汚染と騒ぐけれど、汚染とは、人間がする業のことで、台風が、津波が、地震が人工構築物を破壊することは汚染ではなくて、それは自然が自分の領分をとりもどすことであり、汚染とは言わない。人間が地球上で生きている以上、汚染は避けられない。自然は、人間の汚染が限度を越さないように定期的に再生する。再生と共に生きなければ、人は自然の中で生きていけない。滅亡するのだが、ちょっと脱線した。そのことはまた別の機会に。 さて、汚染に戻って、お台場の汚染は有毒ではないが、なれないと不愉快であるかも知れない。人は、きれいなもの、美しいものを好み、汚いと感じるもの、あるいは得体のしれないものを拒むからだ。 このお台場で、一般都民は海水浴ができるように、ダイバーであれば、ここがダイビングポイントであればいいと願う。しかし、もしも、その望みがかなったならば、お台場が江ノ島鎌倉の海水浴場になってしまうから、今程度が良いバランスなのかもしれない。でも、自分たちだけのものとして、独り占めにすることはできない。 お台場を子どもたちがスノーケリングできる海を目指して、クリーンアップ事業をはじめたのは、22年前だ。僕たちはスノーケリングだが、海水浴を目指す動きが港区で起こり、去年から実施されている。去年は、僕たちの潜るテリトリーとは重ならなかったので、横目で眺めているだけだった。この何年か、僕たちは、毎月最終日曜日を定例として、お台場に潜っている。その許可申請をだしているのだが、7月の25日は、NGだという。他の行事が同じ場所、同じ水面を使うのだという。仕方がないので、こちらは譲って、一週前倒しにして、昨日19日に行うこととした。 6月の月例、28日に、港区の人が現場に見に来た。一緒にクリーンアップをやっている港区ふれあい財団の人だとおもって対応したのだが、名刺を交換したら、港区の 港区芝浦港南地区総合支所 お台場担当とのこと、つまり、海水浴を主催している部所であり、25日は、海水浴で、僕たちの場所を使うのだという。協力することはとても大事なことなので、最初からわかっていれば、合同でやれたのに、それでも何か協力ということを考えたら、海水浴の場で、僕たちの水中写真の展示が可能かという申しいれがあり、喜んで協力させてもらうことにした。これも、スチルよりもビデオの方が良いのでは、とビデオのファイルも提供した。 その25日、僕は豊潮丸に乗っているので、お台場には行けない。お台場の海水浴が知らされていなかったことは、スケジュル的にラッキーだった。 7月19日、夏だから仕方がないのだが、透視度は良いところ、部分的には1mぐらい見えたが、平均すれば50cm,悪いところでは30cmぐらい。それでも、撮影はできる。 エントリーして、海底に顔をすれすれにようにして、ウエアラブルのSJ4000 を廻しながら進んで行く。このごろ、14000円のSJ4000 がメインのカメラになってしまっている。若干、GoPro2の方が、画質は良いのだが、SJの方が、色が派手で、お台場のように濁っているところでは、コントラストのはっきりした絵の方が、くっきり感がある。 6月のクリーンアップの時には、ずいぶんゴミが少なくなっていて、これも20年のクリーンアップの成果だろう、などと思ったが、海底はビニールや、包装のゴミが連なる。浮上して周囲を確認すると、クリーンアップで潜ったところよりも、10mほど、はなれて沖のほうだ。 小さい動物プランクトンであるイサザアミの類が満ちている。口を開いて泳げば、動物タンパク質のスープを吸い込んで泳ぐようだろう。どのあたりまでこれがつづいているのだろうか。お台場全水域ではない。水深2mより下がると、見えない、水深50cmから1.5mの間にたなびいているようだ。所々で切れ目はあるが、どこまでもたなびいている。マハゼなどは、このイサザアミを食べてぐんぐん大きくなっているのだろう。 豊かな栄養分の多い海、ということは、酸素が消費されてゆくわけだから、これらを食べる魚が少なければ、貧酸素になるのだろう。莫大なプランクトンを食べつくすには、莫大な小魚の量が必要なのだろう。 この辺り、江戸時代には江戸前の海で、ヨシ原や干潟が広がっていて、小魚の数もばくだいだったから、バランスのとれた、豊かな海だった。 ヨシ原や、アマモの集落の代わりに、人工魚礁で小魚や甲殻類を集められないだろうか。 水面上は日曜日だから、そして、天気が良くて暑いから、人々が多数、あまり混雑しない、良いビーチ状態になっている。そのちょっと眼と鼻の先が、プランクトンのスープで、水底はマハゼで満ちていることなど、だれも知らないだろう。港区の海水浴も、単なる海水浴ではなくて、環境を知ってもらい、この海の環境を理解してもらうことも目的の一つだということだ。ならば協力ができる。 イサザアミのスープを映像に撮りたい。動きを停止して、ニコンのCOOLPIXで撮ってみた、なんとか見られる映像になったので、30秒ぐらいに編集して、フェイスブックに載せた。フェイスブックではビーチの絵も載せたのだが、その対比を見とってくれる人がいたかどうか? 毎度おなじみの、榎の木、があるあたりの水深50cmぐらいが、マハゼの多いところだ。マハゼは、ほぼ海底全面にいるが、7cm ぐらいのデキハゼ(今年出来たハゼ)はこの辺りが多く、深い(水深2m)底ではもっと小さい個体が多いようだ。 丁度、共同便所の下あたりの石も魚をよく集めている。この辺りに人工魚礁の小さいものを沈めたら良いと、今計画を立てている。
by j-suga1
| 2015-07-20 16:38
| お台場
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