透明度が悪く、生き物も少なかった。
特に、羊蹄丸のある青海北埠頭公園が悪かった。岸壁の壁面についていた、ムラサキイガイも、ミドリイガイも、ユウレイボヤも、チギレイソギンチャクも、ヒメホウキムシも消失した。去年、カニの類が無酸素で消えたときにも、付着生物は生き残っていたのに、今度は、この前の台風で隅田川の水が増水し、真水化したからだと言うのだが、なにかどんどん、悪くなっているように見える。
お台場では、マハゼは1尾だけ、アカオビシマハゼは、あいかわらず元気にしている。よほど、強い種類なのだろう。トサカギンポだと思ったのだが、撮った画像を良く見ると、ナベカのようだ。どれも、小さい個体が多い。
カニの類は少なく、親指の爪よりも少し大きいイソガニの類が見えただけ。
アカオビシマハゼ
きれいに見えるけれど、石垣に近い、水深50cmのところだ。2mも潜れば何も見えなくなる。
マガキは、ずいぶん少なくなっている。
ナベカ?
12月に行うというシンポジュウムの準備に、親子、お父さん、お母さん、娘、息子の4人でお台場のダイビングを楽しんでいるファミリーのビデオを撮影した。
親子で、スクーバダイビングを楽しんでいる、あるいは、環境の悪化を心配している。
どうも、日本の海は、21世紀に入って、1990年代よりも悪くなっているように思えてならない。
そういえば、21世紀に海は死ぬ、というレポートを読んだ事があった。海は死にはしないけれど、人間は、自然を楽しむことが難しくなってくるようだ。
尾島先生(歯科医)と潮音ちゃん(12歳)