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2015年 05月 29日
ようやくスキンダイビング・セフティ あとがきまでこぎつけた。
この企画は、フリーダイビングで92mの深さに潜った岡本美鈴が、スキンダイビングを楽しむ人たちの無自覚と無知を危ないと懸念して、「スキンダイビング・セフティ」というミーティングを行なったことから始まった。ので、この本のタイトルにした。それに東京海洋大学の実習でスキンダイビングを教えている千足くん、息こらえ、フリーダイビングの生理学の研究者である藤本くんを誘って、4人の共著になった。 この本ではいくつかの提案をしている。その一つはローカルルールの重視である。ローカルルールとは、ある特定の地方、場所、組織、団体、状況などでのみ適用されるルールとされていて、ここでは安全を目的として、その時、その場でどんな技術を持つダイバーが何をするのかによっての取り決めをいう。 スノーケリング、スキンダイビング、フリーダイビングの線引をしたが、これもローカルルールであリ、国が定めた規則でもないし、国際的な通則でもない。しかし、ダイビングの安全はこのローカルルールにかかっている。この線引の議論を尽くすことがまだまだ必要であり、その議論こそが、安全のための議論になる。今後どう変わって行くのか、そのための提案でもある。 この本は、未完であり、未完だからこそ、本という形にまとめたかった。この本を手にして、リーダーどうし、あるいはリーダーとメンバーが、議論を交わし、その場、その状況で最も安全と思われるローカルルールを形にしてほしい。 本の中の、具体的な活動例や事故例は、個人的な例だから、削除してしまおうかと、何度も思った。しかし、この本の読者をスキンダイビングでくくられる水中活動の具体例を知りたいと思う人と想定し、議論のテーマ、自分たちのローカルルールのための参考になろうと、削除しなかった。 また、話題を集めているフリーダイビングの技術的な本当の姿、危険も明らかにして、ダイビング全般の安全のための参考にしたかった。これは岡本美鈴の願いである。 千足くんの「スキンダイビング入門」は、どこでも通用するテキストである。 藤本くんの「生理学」これまでに書かれたダイビングの生理学的な障害についてかかれたものにうちで、もっとも明解なものである。 個人的なことになるが、須賀は、長い間大学のダイビング部活動に関わってきた。各クラブは、自分たちクラブのローカルルールをまとめて、公表してほしい。事故例が学生のものばかりになったのは、そういう経緯からであった。 最後に共著者の美鈴さん、千足くん、藤本くん(東京海洋大学の准教授なのに、先生と呼ぶよりも、くんと呼んだほうが親近感がある)まとめて下さった成山堂書店の小野さんにお礼を言い、80歳の冒険的独走をいつも支えてくれている、日本水中科学協会のメンバーの皆様にお礼をいう。 共著者を代表して 須賀次郎 #
by j-suga1
| 2015-05-29 10:04
| 雑感
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2015年 05月 27日
日記 5月27日
スキンダイビング・セフティの最終段階で、どうも自分の書いた部分が気に入らない。技術的なことではなくて、スノーケリングング、スキンダイビング、フリーダイビングの線引をやっているのだが、そもそも、線など引くべきなのか、と思ってしまう。そして、スノーケリングだけはフローティングベストをつけて浮いて泳ぐ遊びになっている。浮いているのだからもはや潜水ではないと思ってしまうのだが、ちょうど現在進行中の浦安でのスノーケリング講習で6歳の子がお母さん連れで来ている。これはフローティングベストが絶対に必要だ。 そして、6歳の子にマスククリアーなどを教えたりしていると、これはこれで、意味のあることで、ベストなしで泳げて、マスククリアーのまね事だけでも習った子が、フローティングベストを着けて安全な水面でお母さんと手を繋いで遊ぶのは良いな、と思う。 フローティング・ベストをここでは強調しよう。 前に買った子供用のフローティングベストのサンプルを浦安プールにおいてあるのだが、6歳の子供には大きすぎた。アマゾンで子供用、3-6歳用が1780円だったので、注文してみた。次回の講習で、ほぼ溺れそうでお母さんとお兄さんの間に挟んで、泳がせていた子に着せて見よう。 ダッシュで泳げる子も何人か居るが。 そんなことをやっている一方で、92mまで潜る、フリーダイビングの美鈴の原稿など見ていると、巾の広さを考えてしまう。 一方で、スノーケリングの相談に乗ってくれるところというので、館山、沖ノ島で活動している団体に、この本の紹介欄に名前を上げてよいかとたずねたら、スキンダイビング・セフティ というタイトルなので、こちらはスノーケリング専門なので、載せる必要が無いと断られた。全国のスノーケリング協会について、社会スポーツセンターからリストをもらっているので、紹介はそれで充分なのだが、なんとなく、スノーケリング業界のようなものが形成されてゆくのか、すでに形成されているのか? まだ、スノーケリングがフローティングベストとは関わりが無く、海水浴でもフローティングベストを着けた方が良いと、提案して「海辺に親しむ」にスノーケリングのことを書いたのが2003年だった。だから何だ? なんでも無いのだが。 今日は御茶ノ水の順天堂病院へ、河合先生の隔月の診療日 御茶ノ水に出ると、何か、街へ出るという感じがする。別に田舎にいるわけではないし、大手町とか東京駅、東西線沿線は自分の街のようなものなのだが、なんとなく。 会計と薬ができるまで、順天堂の中にある山の上ホテルの直営の「ヒルトップ」でホットケーキセット、コーヒーを頼んで時間をつぶす。ホットケーキが、割と好きでマクドナルドニタマに入ると、ホットケーキを食べたりする。 その後、御茶ノ水の駅前の丸善に行くのが常で、まず、丸善の文具屋に行く。昔はこんな文具屋が各街に1-2軒はあったのに、100円ショップに負けて、みんな消えてしまって、御茶ノ水の丸善と、東京駅丸の内オアゾの丸善だけが、僕の縄張りにある文具屋だ。今日は何も買うものがなかった。隣の書籍にまわる。ここに入らないと、気がすまない。何も買わないと心に誓って入ったのだが、ナショナルジオグラフィックに「イルカと話せる日が来るか」という特集で、どうせ、大したことは書いていないだろうとは思いつつ、他のバイオロギングの記事とかメコン川の記事、などが読みたくなり、およそ20年ぶりだろうか、ナショジェオの新本を買ってしまった。僕はイルカ教信者ではないが、イルカと同類のドルフィンダイバーたちが、イルカ殺しに反対の姿勢を見せないのはなぜだろうとおもったりしている。僕の感性だとイルカと遊んだり、イルカ殺しを賛成したりは出来ない。イルカについて書くと際限もないことになってしまう。 これで勢いがついてしまって、「IPS 細胞:黒木登志夫:中公新書」を買ってしまった。パラパラと見たら、なんとなく僕でも理解できそうだったので。 大手町地下鉄駅の改札右側にスタバの新しいルームが出来た。古い方のスタバで買って、こちらは椅子席だけだ。このお店、昔は甘いものの立田野だった。この立田野にオーナー、村上さんが日大の水泳のコーチで、古橋、橋爪は、セントラルスポーツの後藤社長の師匠だった。割合と親しくで、僕が村上さんに水泳のコーチ用の半袖ワンピースの3mmのウエットスーツを紹介して、それがコーチに普及した。 とおに村上さんは亡くなったのだが、この店の、甘いものではなく、ランチタイム限定のカレーライスが好きだったのだが、立田野が店をたたみ、その後メキシコ料理とかいろいろ変わったが続かなかった。すごく良い場所なのに、と思ったら、スターバックスになってしまった。 まとまった事を書くのが難儀でこんなものを書いてしまった。すてるのももったいなくて、それに書きなおしている時間もない。 #
by j-suga1
| 2015-05-27 15:40
| 日記
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2015年 05月 26日
スキンダイビング・セフティの初校が出て、なおすところが多い。多すぎる。スキンダイビング活動などについては、ほとんど書き直しに近い状態になってしまった。頭の中で考えていること、それをそのままストレートに筆に乗せたもの、そして印刷して校正、そして、公刊となると本当に言葉の隅々まで気になる。
技術的な問題は無いのだが、ダイビングは、こうあるべきだという主張になると、書き直しが続く。 まず問題は、スノーケリングとスキンダイビングの区別である。15年前、浦安運動公園の屋内多目的プールでスノーケリング講習を始めた時、迷いもなく、スノーケリングとはあまり無理をしないスキンダイビングで、潜って耳が痛くなる3mぐらいまでは潜水する。耳抜きも教えるから、5mぐらいまでは潜れて、水平に10mぐらいまで潜るスノーケリングだった。 自分も常務理事として関わってきた社団法人社会スポーツセンターが、スノーケリングとは、フローティングジャケットを着けて、浮いて泳ぎ、沈まない、潜らない水面遊泳をスノーケリングと呼ぶとして、スノーケリング協会を作った。それ以前に社会スポーツセンターとして、僕の企画でスノーケリングセミナーをやっていたりして、スノーケリング協会の役職に着くような依頼も受けたが、自分としては、やはり無理の無いスキンダイビングがスノーケリングングなのでという考えを持っていたから受けられなかった。 しかし、やはり小さい子供、小学生の海辺の活動は、安全が何よりも優先する。中学生、小学生、並びに同行する父兄はフローティングジャケットを着けさせた方が安全であることは間違いない。 プールではスキンダイビングをやらせて、潜れるようになった状態で、海ではフローティングジャケットを着けさせるのが最も安全度が高い。 海ではフローティングジャケットを着けることと指導しているが、子供はどうしても、深さ3mぐらいまでは自由に潜りたい。自由に潜れる子どもの倶楽部を作った。ただし、絶対的に、お父さんお母さん、もしくは祖父母とのバディを必須とした。最近の祖父母せだいは、よく泳ぐアスリートが少なくない。この倶楽部で毎月プールで練習をしていることを条件にして、一年に一度スノーケリング遠足をした。3年ほど続き、沖縄の慶良間と千葉県の坂田へのツアーをして、好評だったが、親が常に子供の練習についてくるのは無理、そして、子供も塾もあるし、サッカークラブもある。それが優先であり、やめることにした。いつも来てくれていた緑ちゃんは、大学生になり、毎年GWには一緒に、今はスクーバダイビングをやっているが、フリッパークラブの成果はそんなものだ。 しかし、スノーケリング教室の方は、毎年続いていて、親子のバディに固執している。 今年も、先週の火曜日から、夜の1900-2100まで、事実上は2030までの講習会が始まった。人気があって30名の定員は埋まっている。夏休みに海に行く前の練習になる。そして、プールでは潜り、海ではフローティングシャケットで浮く。安全度が高いと思う。 年齢組成は6歳が2名、8歳が7名でもちろんお父さん、お母さんとのバディ、70歳が1名、67歳が1名、ほんとうに生涯スポーツと言える。なお、20代は一人もいなかった。子供とバディのお母さんは30代の人も居る。生涯スポーツとしての年齢組成の傾向である。 プログラムどおりに、まず最初の一日目は、水平に浮く練習。水平に、5分浮いていられて、その間に立ち上がらなければ、これができれば、事実上スノーケリングはできる。しかし、なかなかできない。泳ぐほうが楽で、静止すると沈んでしまう。 二日目、今日は、バディを緊密に組んで、プールをまわるように泳ぐ。これをラウンドとよんでいるが、これを30分、次にはプールの長辺、このプールでは22mを泳ぐ、最初は微速で、次に、普通の速さで、最後には現時点でのトップスピードで泳いでもらう。早く泳ぐ方が身体が安定する。 やはり6歳の子は無理で、8歳の子にはついて行かれない。別にどうしても上手にする必要もないので、水に慣れれば良いだけ、そして、これでは海に連れて行って、フローティングベストを着けなければとても危ないということが、わかってもらえれば良い。 そして、マスククリアーの練習に入る。だれでもマスクの中に水を入れるのは嫌だから、たいていのスノーケリング講習会ではこれをやらない。フローティングジャケットをつけていれば、水中でマスククリアーをする必要も無いのだが、波をかぶってマスクに水が入った時に慌てないように、そして水に慣れること。 2時間ずつ4回だが、これで2回半分、6歳の子を除いては、普通に泳げる用になってきた。 #
by j-suga1
| 2015-05-26 22:46
| 雑感
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2015年 05月 22日
何時も一緒に潜っている早稲田の博士課程の学生から、後輩が潜水士の試験を受けるから、今度の改正で、僕と工藤くんの書いた改正前の参考書「一発合格」で大丈夫かという質問がきた。
まず、新テキストを読んでください。改正になって試験と関係のあるのは減圧表の部分です。減圧表を規則に組み込んでいたものを外して、代わりに減圧理論が入ってきました。参考書「一発合格」を減圧表の部分を外した全体は、有効です。おそらく、今年の試験も減圧表の部分を外して、後は、従来の問題が、そのまま出るものと思われます。 新しく減圧表に入れ替わって加入した減圧理論についてですが、用語として、M値、半飽和組織について新しく書き加えられています。しかし、新しいテキストのM値の説明は、説明が下手で、理解不能です。なんだかわかりません。試験としては、テキストの160pの用語の定義のフレーズを覚えておけば良いでしょう。「過飽和もある圧力以内では減圧症に罹患しない。その減圧症に罹患しない最大の不活性ガス分圧をM値という。」なんだかわからない説明は丸暗記する他ない。後は、純酸素を減圧に使用できるようになったこと、窒素分圧の最大が定められて、空気では40m以上に潜れなくなり、その代わりに混合ガスの使用の説明があります。これも覚えておくこと、器材としてはリブリーザーの説明が付け加えられていて、この部分にちょっと山をかけています。リブリーザーの長所短所を覚えておいてください。これで、現役の大学生ならば、五択の選択の感があるでしょうから、一発合格となるでしょう。 こんなことを書いたら、工藤くんから書き込みがあった。 なんだか、高気圧室内作業向けの法改正、システム潜水屋さん向けの新テキストで、従来の潜りさん向けの話はかやの外になってしまったような感じですよね。時代の流れなのでしょうか? 新テキストは、180度までいかないにしても、80度くらいは斜めに進んでしまった感があります。そう思うのは僕だけでしょうか? 僕もそう思う。作業潜水の港湾潜水士は、未だなんとかなるとして、水産、漁業の潜水は、これでもう壊滅する。 これまででも、漁業者がこの試験を通るのは難しかった。問題が難しいとか易しいとか言う前に、筆記試験というものがもう駄目な人がおよそ半数である。これまでの試験で半数だったから、今度の改正で、新しく漁業者が潜水士になることは、更に半分になるだろう。窒素の溶けこみと同様に、指数関数的に受かる者が減ってゆく。 工藤君も北海道で、漁師さんの潜水士受験講習で頭を痛めている。東京近在では、漁業者がダイビングを習って、アワビの稚貝放流をやりたいということで、潜水士が取れないと困る。決して能力が低いわけではない。ビジネスと漁については卓越した能力をもっている。しかし、40歳過ぎてから数式が沢山出てくる試験に合格することは不可能な人が、半数以上だろう。 そして、もう一つ困ったことがある。今度の規則改正で、窒素分圧が400kPa(キロパスカル)を超えてはいけないことになった。 工藤くんの説明によれば、 空気100%=酸素21%+窒素79%を 空気100kPa=酸素21kPa+窒素79kPa と、%をそのままkPaに読み替えても良く、 窒素400kPaまでの制限は、 400kPa÷79kPa=5(絶対圧力)なので40mが空気の限界 これもかなりややこしい。なんだかわからない人がほとんどだろう。要するに、400kPa以上に窒素の分圧の高い空気を吸ってはいけないと規則で定めたわけだ。窒素が400ということは、1気圧(大気圧)で79だから、400を79で割れば、およそ5atmになる。絶対圧5気圧は、40mだから、40m以上空気で潜ってはいけないことになった。 漁業の潜水、たとえば定置網漁業では40mを超える潜水が毎度のことである。その度に混合ガスを作ることなど、漁業組合では難しい。規則は無視する他ない。無視するだろう。旧減圧表のように90mまで空気で潜れるというのが世界の常識に外れているといっても、せめて60-70mは空気で潜って良いことにしておかないと。潜水作業が、できなくなってしまう。知人の多い、北海道知床半島の定置では、どうするのだろう。この規則改訂は、水産の潜水の首を締めてしまう。 一方で、僕も潜った事がある大分県の保戸島で60mに空気で3人が潜って全員死んでしまった。しかしこれは空気で潜ったから、だけではなくて、下手くそが一人混ざっていたからで、しかも、水面との連絡手段を全く講じていなかった。40m以上は、有線通話機を持つとか中性浮力の命綱をもつこととかすると、僕の考えたケーブルダイビングシステムになる。もはやケーブルダイビングシステムは、在庫も無くなってしまったし、自分の分として2セット残っているだけだ。 なんだかんだ言ってもやはりケーブルダイビングシステムがあきらめられないのだ。 レクリエーションダイビングでも、困ったことがある。インストラクターやガイドダイバーはプロの潜水士として、規則に従わなくてはいけない。規則は作業ダイバーのための規則だから、インストラクター、ガイドダイバーと一緒にバディで潜る、お客もこの規則に従わなくてはならなくなる。 全てが作業潜水の規則で縛られる。水産の現場でも、スポーツの現場でも毎度無視、違反し続ける他ないだろう。そして、その工事作業潜水でも、工藤くんの言うとおりで、お金のかかるシステム潜水で行わなくてはならなくなる。そんなことはできにくいから、無視するだろう。 どうしたら良いのだろうか。漁師さんでも受験に受かる参考書を作る。レクリエーションについては、問題点を洗い出すようなシンポジウム、フォーラムをやって、問題提起する。そんなことで、とりあえず、様子を見る他はない。 #
by j-suga1
| 2015-05-22 21:40
| ダイビング運用
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2015年 05月 21日
初めて、上野東京ラインに乗った。迷うだろうと思っていたのだが、やはり迷った。一番最初に来た電車に乗って、なかなか快適、いつもの様に本を読んで、眼を上げて、電光掲示を見ると、次は北千住。え、おかしい。行き先は土浦だ。まちがった。北千住で降りて、上野まで逆戻りして、すぐに来た高崎線に乗った。
大宮の駅も、最近、といっても20年この方降り立ったことがない。中の立派にさにおどろく、まあ、いまごろでは当然だが、広島駅よりも大きいみたいだ。 駅前のマックの前で山本さんと待ち合わせて、小俣さんのお見舞いに行く。山本さんは水中調査撮影研究会の会長で、小俣さんは会員だ。先日の魚礁調査で、足の上にタンクを落として、腫れ上がり、熱がでて、大病院に行って、人食いバクテリアに侵されたことが判明した。もうちょっと遅れたら、足の一本、もしかしたら生命も危なかった。 マックの前の待ち合わせで、僕が約束の時間の30分ぐらい早く着いたので、久しぶりで、マックのテリヤキバーガーを食べた。けっこう美味しかった。マックが経営不振というけれど、いつも混んでいるし、客単価が安いのかな。実は山本さんも30分ぐらい前にきていて、ロータリーの駐車場に入っていたのだ。 入院先の自治医大の医療センターに行く。立派な大きい病院だ。受付で、名前を告げても病室番号がわからないと入れてくれない。プライバシーを守るためだが、これも最初の経験だった。なんとか調べて、病室のある階に行ったけど、病室に不在で、少し待った。今日はじめて風呂に入って良くなったので、風呂に行っていたそうだ。 元気になって良かった。足を切開したり、猛烈に痛いらしいけど、外傷だから、男の子は絶えなくちゃ。しかし、僕は耐えられるかどうかわからない。お待たさんはすごい人だ。 しかし、僕は、これを機会に全面的な禁酒、そして、糖尿の徹底的な治療を薦める。快気祝に酒盛りをやるようでは、長生きしない。生きられるかも知れないが、アスリートとしての長生きをすることは難しい。生きていれば生きているだけ幸せになれる人なのだから、そう生きてもらいたい。 お見舞いに本と僕の60歳100m潜水の報告書を持って行ってさし上げた。この報告書、1500部刷ったのだけれど、残部僅少になってきた。それと、若手探検家で、ぼくのともだちでもある角幡唯介の「空白の5マイル」という探検紀行、それに塩野七生の「レバント海戦」を持っていった。レバント海戦は、チャンバラの史劇で、昔読んで面白くて、昨年、イタリアに行き、もう一度、塩野七生のこのシリーズを読むのに、残していたのを忘れて、もう一冊100円で買ってしまったものだ。多分、これが気に入ってもらえるだろう。 とても元気に見えたので、6月は無理でも、7月の定例潜水には来られるだろうか? とにかく、良かった。 自分の人生の方は、つらい山の連続。いろいろな意味でナーバスになっている。何か、企画したり、やろうとしたりすると、必ず、人間関係の調整が必須となり、心楽しくはやれない。しかし、乗り越えなくては。 明日はスキンダイビング・セフティの初校、二校の余裕はない。送られてきた原稿をみて、230P 、後いろいろなリストを入れて、240Pぐらいになるかな。ちょっと字が小さいかなと思うけれど、こういう本としては、これで良いのだろう。 #
by j-suga1
| 2015-05-21 23:14
| 日記
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