須賀次郎のURL
辰巳国際水泳場での練習会日程などを発表しているURL
http://homepage2.nifty.com/j-suga/index.htm ブログ、スガジロウのダイビング http://plaza.rakuten.co. jp/sugajirou jack2009さんに、wikipediaに掲載することを許可しています。 外部リンク
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2009年 05月 16日
安全追求の答えは、実際に起こった事故、ニヤミスの検討、反省、分析の中にある。そして、その時代のダイビング環境、社会の状況にも大きく影響される。
もとより、スクーバダイビングは危険である。1953年、アメリカ軍の海洋電波研究所 海洋学主任ロバート・ディーツ博士が千葉県小湊の東京水産大学実習所で日本の若き海洋学者にアクアラングの実技指導を行ったのが、日本への正式なスクーバダイビング紹介であるが、その翌年1954年、同じ小湊の実習場で、学生に対して行われたスクーバダイビング指導で、2名の死亡事故が起こっている。 事故を起こした学生は、実習参加者のうちで最も身体能力が高く、水泳も達者であったと言われている。事故の原因は定かではないが、このスクーバダイビングは、習得が容易である、運用も易しい潜水器であると思い込んだ油断が、根底にある事故である。 企画する須賀は、1957年、同じ小湊実習場での潜水実習でスクーバの基本を正式に習得した。 そして1958年、人工魚礁調査で水深30mを潜り、アンカーを伝わって潜るという運用の不手際から、人工魚礁を見つけることが出来ず、浮上の途中で、タンクの空気がそろそろ尽きるところで、人工魚礁を見つけ出し、どうしても撮影しておきたいという使命感から再度降下し、エア切れを起こした。着ていた潜水服はドライスーツであり、オーバーウエイトであったためにフィンキックで浮上することができず、水中で窒息し、ロープを手繰って九死に一生の経験をした。水深25mまで潜れるという当時としては卓越したスキンダイビング能力を持っていたために死なないですんだ。 この経験から、①過大な使命感、モチベーションを持つことの危険②海中の目標物は、十分な探索を行って、その位置の直上に目印ブイを入れて潜降しなければ不可、アンカーロープを使っての潜降は危険である。③スキンダイビング能力が自分を助けた。スキンダイビングの練習を欠かしてはいけない④身体能力に自信を持ちすぎると危ない。ということを学んだ。 すなわち、運用のまずさがニヤミスを引き起こし、基本トレーニングの能力の高さが、致命的な事故にならずにニヤミスにとどめたのだが、事故の原因のほとんどが運用のミスから始まる。それを救うのが個人技である。個人技が優れていても、事故防止にはならない。過信はむしろ事故に繋がる。 スクーバダイビングに必要な能力は ①経験 ②知識:経験は書き記さないと知識にならない、知識にならなければ、それは個人のものであり、多くの人が共有することができない。 経験と知識から状況を判断して結果を予測する。 知識は文章化されているが、経験はイメージである。経験による判断は瞬時に行われるが、知識による判断は時間がかかり、現場での変化に対応しにくい。現場での役に立つ形、マニュアルに仕立てておく必要がある。 ここまでが、メンタルな能力にかかわる部分である。モチベーションのコントロールもメンタルな部分である。 メンタルとフィジカルな能力は車の両輪であるが、フィジカルな要素は、まず、スキンダイビング能力、息を止めて、どのくらいの活動ができるか、次いで、器材の取り扱い。重い装備を背負って活動できる筋力、が要求される。車の両輪であるから、フィジカルな能力も重大であるが、どちらかと言えば、メンタルな要素に軸足がある。スクーバダイビングは、メンタルな行動だと言われる。 振り返ると、このニヤミスの中にすべてがあった。上に述べたようなことは、近年になって考え出したことであり、当時は単純に、素潜り能力が自分を救った。スキンダイビングがスクーバの基本であると、強く考えて、メンタルな部分については、具体的に策を考えることが出来なかった。もしも、現在考えているような地点に到達できて居たならば、多くの事故を防ぐことが出来たに違いない。
by j-suga1
| 2009-05-16 15:29
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