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2009年 06月 25日
悲しいほど潜りに行って居ない。今年に入ってまだ28本だ。もう一年の半分、6月だ。去年の半分のペース。なんとかしなくてはならないと思うのだが、デスクワークも十分に処理できないのに、本の原稿を仕上げている。 もうあと少し、あと二日で終えよう。来月7月は、豊潮丸で一週間の航海がある。ようやく潜れるのだが、そのための準備もある。 ブログも書かなくては、なんて、毎日愚痴を言っている。 もう一冊、本を書いていて、こちらの方が面白いかもしれない。分量としても適当である。でも仕上げている時間がない。 苦し紛れに、この本の原稿をブログにしてしまおうか。 目次はこんな具合だ。 .僕と鮫、そして、巨大タコ、海蛇 ..鮫と出会った日 ..シャークハンター ...ベン・クロップ ..東京無人島紀行 ..タイガーシャーク ..ハワイ沖の人食いざめ ..危険なシュモクザメ ..トラック島のシャークショー ..海蛇が降ってくる:川口探検隊 ..巨大タコの恨み ..ジョーズ ..グレートホワイトシャーク ..ポートリンカン ..沈黙の世界の鮫 ..まだ出会っていない鮫 これまで出版されたサメの本のどれよりも面白いと思う。 本にする時には、少し学術的な部分も付け足して、と考えている。 ならば、ブログにしてしまってもよいだろうか。 実は、前にも一度、「ハワイ沖の人食いざめ」の一部分をブログにしてしまったことがある。 ずっと昔、僕の学生時代、俳優宇津井健さんがスーパージャイアントとして空を飛び回っていた頃、そんな時代の映画は誰も知らないだろうが、特殊撮影の助手のアルバイトをしていた。「名も無い珍魚」という想定で、鮒にペンキを塗って泳がせろと指示されたことがある。だから映画では大抵のことでは驚かない。テレビも映画も同じようなもだ。 ハワイのワイキキの浜辺に人食いざめが現れた。サメ退治が大々的に行われて、被害の可能性は殆どなくなった。世界の観光地ハワイの出来事だ。日本の新聞にも大きく取り上げられた。ここまでは本当の話だ。 これを取り上げてドキュメンタリー仕立てのドラマにしようという企画だ。 ストーリーはこうだ。ある若者がサーフィンをやっていてサメに殺された。若者の兄がサメに対して復習を誓った。なぜか日本人の若者がこの復習をサポートする。そして、昔、サメに襲われたことがあり、体にサメの大きな歯跡があるアメリカ人も協力して、サメをやっつける。目指すところはただひたすら視聴率だ。 監督は、とにかく数字(視聴率)には自信のある夢さんだ。日本人若者は宮内淳、「太陽に吼えろ」という刑事ものドラマで、ジーパン刑事と呼ばれる役を演じて全国区の人気を獲得した。彼とはこのハワイ沖でとても親しくなり、川口探検隊長が作った日本冒険クラブのメンバーにもなった。僕ももちろん、川口冒険クラブのメンバーだった。 空港に現れた彼は、書類入れの紙袋一つだけ持っている。荷物を預けなければならないので「荷物は?」と聞くと、その紙袋だけだ。着替えだとか本だとか、長いロケになりそうだったので大きな海外旅行ようのトランクを持った私が、「下着とかは持っていないの」と聞くと、かえってけげんそうな顔をして「だって、ハワイでしょう。Tシャツは向こうで買えば良いし、全部向こうで売っているじゃないですか。」それはそうだ。歯ブラシだってホテルにあるし、何も持って行くものなど無くていい。忘れ物の心配も全く無い。私もライフスタイルw改めなければならないと思ったが、その後も依然として、忘れ物の多い旅行をしている。 ハワイでダイビングをするためには、ダイビングのカードが必要である。そのことを訊ねると、今度来るカメラマン、私のことだ、がベテランのインストラクターだから、カードをくれるって聞いていました。もちろん、私もそのことは聞いていた。ただ確認しただけだ。用意していたテキストブックを渡して、ホテルに着いたらテストをしますから、飛行機の中で読んでおいて下さいと頼んでおいた。 ロケの常で、ホテルに着いたら猛烈に忙しい。ついにテストはしないで、講習?つまり実地指導付きのロケは修了し、Cカードを渡した。 後で彼が他のスター仲間に言っていたそうだ。「須賀さん、あんなにいいかげんな人もいないね。テストをすると言ったから飛行機の中でテキストを読んだのに、学科テストもしないでカードをくれたよ。」君にだけは、言われたくなかった。 飛行機の中では、前のロケで疲れたからとしっかり眠っていたではないか。ホテルに着いてからの夜は、Tシャツと同様に、女の子の現地調達に励んでいたではないか。 「須賀さん、僕は視聴率のためならば、生命をかけても良いと思っているのですよ。今度は、成層圏からパラシュートで海に降りて、そのまま大深度に潜ろうと思っているので手伝ってくれますか。」仕事が無い今ならば、二つ返事で協力して、死にたいならば殺してあげるところだが、その頃は仕事がいくらでもあったので、生返事をしておいた。その後彼は骨折をした状況でこの企画の撮影をすることになり、成層圏までは行かなかったけれど数千メートルの高度から落下した。 骨折していたので、ダイビングは連続しなかった。したがって、僕の仕事も無かった。生命を賭けた視聴率がどのくらいだったか、知らない。
by j-suga1
| 2009-06-25 17:39
| 旅行
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Comments(1)
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by
スーパーコピーブランド専門店
at 2020-07-15 18:09
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