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2009年 06月 26日
復習を誓う現地の青年というのは、現地のコーディネーターでいい加減で、うさんくさい若者だった。 いろいろなことを次々とやったので、起こった出来事の順番は覚えていない。 ワイキキの沖にシャークが出現という、日本人観光客に影響を与えそうな題材なのだが、驚いたことに現地の警察が全面的に協力するように手配がついていたことだ。本物のパトカーが走ったり、こちらの言うとおりにやってくれる。アメリカはすごい国だとしみじみ思った。 ハワイの水族館にサメを撮影に行った。どこでつながるのかわからないのだが、突然のようにアグネス・ラムが現れた。CMの美少女が成熟した姿である。ハワイの民俗博物館にも行った。ここは、私が行きたかったところだからありがたかった。この民俗博物館で、やがてグレートホワイトシャークと出会うきっかけになる一般向けのサメ紹介の写真集を買った。 さていよいよ本格的なロケに入った。カツオつりの漁船をチャーターしている。この船は、日系のオーナの持ち船で、乗組員はほとんど全員が沖縄出身だ。 現地のダイビングクラブメンバーたちが応援にやって来た、という想定で、本当の現地のダイビングクラブが集まってきた。ハワイアンスタイルのハーネスだ。タンクが入るアルミ製の篭だ。篭には二本のパイプが溶接してあって、二本のパイプが両肩に固定されるように、肩の形に合わせて曲げられている。それぞれの身体に合わせて自作したものだ。 この篭の写真が一枚もない。テレビのロケでは、ほとんど自分の写真を撮る時間がない。それにしても、撮っておけばよかった。撮ったかも知れないと探したがない。残念である。 この篭にボロボロ寸前の薄いウエットスーツとフィン、マスク、レギュレーターを入れて背負ってくる。なんとも格好が良い。日本に帰ったら、私もこのスタイルにしようと決意するほどの格好良さだ。もちろんBCDとかライフジャケットの類は持っていない。溺れるなんて露ほども考えたら遊んでもらえなくなるだろう。ましてや、死んでリーダーを訴えなどしたら、孫子の代まで村八分にされるだろう。 ネイティブな籠型ではないが、肩にかける部分は同じ。肩にひっかけるだけで潜って行く。 身体にしばりつけるベルトの類は一切ない。 潜水するときには、この篭の中にタンクを放り込んでレギュレーターを取り付け、タンクが篭から抜け落ちないようにゴムバンドでとめる。パイプを肩にひっかけて、それで終わりだ。 この全員がプロのダイバーではなくて、日曜日に楽しみで潜っているクラブだ。 残念ながら、日本に帰って私はハワイアンスタイルになることはできなかった。あれはハワイだからできるのであって、日本の本州ではそぐわない。沖縄だったらとても良いと思うが、沖縄にはまたアギャーの糸満スタイルのすごいダイビングがあるのだけれ。 きっと今ではもうこのハワイアンスタイルも消えてしまって、PADIスタイルのダイビングに染められてしまっているのだろう。PADIのダイビングはもちろんとても良いのだけれど、私があこがれることは決して無い。 クラブのリーダーはハワイ大学に勤務している林さん、中国人でリンさんだ。再圧タンクを操作している医師である。「君は、ドクター真野を知っているか。」と聞かれた。「もちろん知っている。仲良くしてもらっている」と答えた。潜水病のことで一緒に仕事をしたことがあるのだそうだ。 この林さんのことを真野先生に話した。懐かしがっていたが、やがてその林さんが日本に来た。紹介してくれるということで、再会を楽しみにしていたのだが、全くの別人であり、真野先生が日本に呼んだ林さんは、本格的な学者だった。もう少しつっこんで調べたいのだが、考えているうちに20年が過ぎてしまった。 ハワイアンダイバーは、道具はシンプルでラフだけれど潜水病予防のための減圧管理はしっかりしている。潜水開始の時間を林さんに報告してから潜る、浮上してくると、林さんに申告する。減圧管理はすべて林さんがやる。 ハワイアンダイバーグループとは別に、二人のアメリカ人ダイバーが参加した。ハワイアンダイバーグループとは仲良しのように見えたが、同じグループではない。一人のアメリカ人が裸になると、ひどく大きな傷跡がある。サメに食われたのだということで傷を撮影したが、どうもサメに食われた傷跡とは少し違うようだ。歯型がはっきりしないのだ。ベトナム戦で戦って負傷した傷跡なのではないかとうたがった。そんなことはどうでもよい。ここはハワイだ。 まずは、グループが全員で潜ってサメを探す。パールハーバーの沖あたりを潜る。ほとんどレジャーダイビングをやっているようなものだ。海底はむき出しの岩と泥岩で、それほど深く無いのに、ほとんど海藻が生えていない。熱帯だから海藻が生えていなくて当たり前なのだが、海藻に代わるサンゴの類が少ないので荒涼としている。チョウチョウウオの類、ヤッコの類、スズメダイの類が岩の割れ目に群れている。サンゴも海藻も生えていなくても魚は群れている。ここは、どうやらハワイアンダイバーグループがよく遊びに来るダイビングポイントなのらしい。サメを探しているのではないのだ。それならそれで、そのように説明してくれれば良いのだが、説明されていなかった。皆でサメを探して泳ぐシーンだと思っていた。荒涼としていた方がそれらしい。それはそれとして、熱帯の魚が群れるシーンも撮っておかなければならない。魚の多い地点はとおりすぎてしまっている。あともどりしてそれも撮影した。 サメの撮影をする時には、ダイバーが檻の中に入る。この船は甲板が広々としていて、檻をのせたりするのに都合が良い。カツオ釣りの漁船だというが、別に大学とか研究機関の調査船としてチャーターされていることが多く、合間にカツオ釣りをやっている。だから甲板が広いのだ。観測機器を吊り降ろしたり吊り上げたりするためのデリックも付いている。サメの研究にも使われているので、檻を持っていた。檻は四つあるのだが、そのうちの二つを積んである。船は400トンぐらい、とても使いやすい船だ。何時でも思う。このくらいの船を持っていて、世界の海をめぐって撮影をし、研究者を乗せて海の研究をしたい。ジャック・イヴ・クストーはカリプソ号でそれを実現した。 船は更に1時間ほど走って、シャークの出るというポイントに到着した。サメを集めるためには大量の血を海に撒く。屠殺場から牛や豚の血を缶に入れてもらってきてある。どんどん血を撒く。腐りかけたようなカツオを束にして吊るす。次に檻、シャークケージを吊り降ろす。ダイバーはこの檻、ケージに入っていなければならない。 血を撒き散らしてから後は、ハワイアンダイバーグループは水中に入らない。私と一緒に潜るのは、アメリカ人の傷あとダイバーだ。それに主役の宮内君だ。彼は生まれてはじめてスクーバを着ける。今ではたいていのタレントはスクーバで潜ることができる。ダイビングが趣味というのは役者さんやタレントの一般教養になりつつあるが、まだそのころは、宮内君のようなアクション男優でもダイビング初体験だった。 とにかく、宮内君をケージのところまで連れて行って、中に閉じ込めて、中で演技をしてもらえればよいのだから楽勝でできる。しかしその後が問題で、彼は檻の外に出てきてしまうのだ。出てきたのをまた連れ戻して、それを何回かやっているうちに次第に泳ぎも上手になってきた。感が良いのだ。と思っているうちに彼が墜落を始めた。浮力調整がうまくできないのだ。実技を教えている時間も無いうちにはじめたから仕方が無い。引き上げてケージに入れ、少し怖い顔をして見せた。 シャークケージというよりも、宮内君を閉じ込めておくケージになっている。 どぼんと音がした。はっとして見ると、子山羊が吊るされて落とされた。もちろん死んでいるが、こんなのをまともに撮影したら動物愛護協会から私が吊るされる。 水深が浅いので、空気の消費は少ないから、いやになるほど長く潜っていられる。飽きてしまう。波が出てきた。たいした波でなくても、船が揺れるとケージがしゃくられる。 もう撒き散らす血も尽きてしまったらしい。 結局この日はこれだけで終わってしまった。
by j-suga1
| 2009-06-26 12:56
| 旅行
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