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2009年 06月 27日
ハワイアンダイバーと仲良くなり、宮内君の潜水講習ができた。彼は、ひどく自信をつけている。役者というのは、役になってしまうのだ。彼の役はベテランダイバーだ。なりきっている。恐ろしい。
次の日は、ともかくサメを釣ろうということになった。サメ釣りについては、この船は経験豊富な沖縄漁師だ。釣りの仕掛けを用意して早朝出港して、ハワイのダイバーも来てくれる。オワフ島の裏側まで走った。釣りは置き針方式だ。沖縄糸満でのタイガーシャーク釣りと似ている方法だ。 釣り針を仕掛けて、サメがかかるまでには時間がかかる。小さいボートを出して、岸に近い別のダイビングポイントに行く。これがハワイの海底だというインサートカットが撮りたい。 あまり良いところではない。サンゴは全くない。魚は多いのだが昨日のポイントよりももっと荒涼としている。美しい黄色いチョウチョウウオと荒涼とした茶色い泥岩とのバランスがとれない。この海底とタイガーシャークはぴったりと合うのだが。もしや居るかもしれない。釣り糸を仕掛けたところからは、それほどはなれていない。景色を撮影しながらシャークも意識に入れておく。タイガーシャークが人を襲うという状況について考える。彼は単独行動で広くパトロールしているのだろうか。他のサメと同様に、血の臭いを嗅いだり魚や海産哺乳類が傷ついてもがいている音?をキャッチしてやってくる。タイガーシャーク、日本名ではイタチザメだ。トラザメという和名のサメもいるが、こちらの方は小さくて、これぞイタチザメだ。タイガーシャークは虎の斑があって、大きいものでは3mを超える。これが日本ではイタチだ。標準和名を考えた学者が何を考えていたのか全く分からない。分類学者は、ホルマリン漬けの標本に囲まれて研究している。ホルマリンは人の神経を冒す。頭がおかしくなる。 タイガーシャークは、何にでも見境なく噛みついてくると言う話だ。 僕は沖縄の糸満で、タイガーシャークを釣る番組も撮影した。このハワイ沖のだいぶ後だが、伊豆七島の神津島にタイガーシャークの大群が現れたことも知っている。オーストラリアでも、季節によって、群れで現れるという場所も、その後で知った。 タイガーシャークは、サメの仲間としては数多く、そしてどこにでも居る種類だ。それにしても、必ずどこにでも現れるというわけではないのだろう。現れたとしても ダイバーを襲う可能性は非常に低いのではないだろうか。追い込み網漁の場所では網にかかった魚を食べることに夢中になっていて人を噛むこともあるのだろうが、人に向かって襲い掛かってくるようなことは無さそうだ。 さて、ハワイに戻る。 昨日は、血を撒き散らしたけれど姿を現さなかった。 船に戻って昼食を食べ、隊員の一人がサメに噛まれたところを撮影する。私の助手は東海大学を卒業したばかりの弥富君だ。彼のお父さんはベテランの役者さんで、プロデューサーも監督のミスター数字も見知っているそうだ。役者の息子だから、役者をやれということになった。 赤インクの血を流して、腕を少しばかり噛まれたことにした。命には別状ない。のんびりと怪我の撮影をしていると、突然「シャーク!」叫び声が上がった。釣り針を付けた丸い浮きが激しく上下している。かかったのだ。釣り針のついたロープを手繰り込む。大きい岩が暴れているようだ。 水中撮影をさせるかどうか、プロデューサーとディレクターが話し合っている。もしも、釣り針が外れて襲ってきた危ない。そんな議論は無視して、仕度をして、水に入るタイミングを待つ。水深は深い。その時のビデオカメラは池上のHL79D でケーブルが付いている。100mのケーブルでビデオ信号を伝送する。行動半径は100m、ある程度船に引き寄せられてからでなければ、カメラがとどかない。船外エンジン付きのボートがさきほどダイビングポイントに行った時のままで用意されている。潮流で流されたら拾ってもらえる。 「大丈夫ですかね?」プロデューサーが心配げな顔で寄って来る。監督のMR視聴率も「無理しないでね。」などと言ってくる。心の底では、もしも私が食われれば、視聴率まちがいないと思っているにちがいない。宮内君は、当然自分も行くものとして準備を進めているが、彼の面倒を見る余裕はない。「十年早い、とは言わないけれど、一ヶ月練習すれば連れて行けるけど今は無理だね。」と抑える。わりあい素直に言うことを聞いてくれる。 釣針にかかっているタイガーシャークならば経験済みだが、1回だけの経験だから、100%大丈夫というわけではない。それに私は良いのだけれど、水中でケーブルを保持する弥富君になにかがあったら大変だ。赤インクの血とはちがう。 大きな船を曳いて行きそうな強さで引いていたが、次第にサメもつかれてきたらしく動きが鈍くなってきた。飛び込んで撮影した。 格別な出来事も無く、タイガーシャークが引き上げられ、甲板では、お祭り騒ぎをしていた。私のことは、「カミカゼダイバー」だと、多分賞賛されたのだろう。結局ハワイアンダイバーは、何だったのだろう。応援団だった。 これで撮影は、めでたく終了かと思ったが、ミスター数字は「今日のタイガーシャークはタイガーシャークで良いけれど、釣られたサメだけではこの番組は成立しない。自然に泳いでいて襲撃してくるシャークが撮れなければ、駄目なんですよ。」1時間半の特番である。映画で1時間半の作品を作るとすれば大変だ。テレビのいい加減番組だから・・・・なんて考えていたら視聴率はとれない。彼の頭の中にあるのはスピルバーグのジョーズである。 もっともだけれど、だからどうするか。チャーターしている船は今日で終わり。それに、次々とタイガーシャークを獲ってもジョーズに近づけるものではない。 モロカイ島の沖に行けば、大きなサメが群れているという情報が入ったと船から連絡が入った。 モロカイまでおよそ20時間かかる。金が湯水のように出てゆく。私はどこまででもゆくけれどプロデューサーは大変だ。 ここハワイで、カメラマンは天国、プロデューサーは地獄だ。逆の場合もあり、顔面蒼白の事態もカメラマンにはよくあるのだが、とりあえずその時はカメラマンで良かったとおもった。 モロカイには、行きたいけれど、行ってジョーズが撮れるものでもない。 モロカイはあきらめた。ではどうしよう。 中央が宮内淳君、今彼はどうしているだろう。 もう、視聴率命のアクション俳優はできないだろうか?。 僕は、もしかしたらやりたいと思っている。クリント・イーストウッドだって、スペースカーボーイをやった。
by j-suga1
| 2009-06-27 12:46
| 旅行
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