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2009年 06月 28日
ワイキキの浜辺から手漕ぎのボートを漕ぎ出し、復讐に燃える現地青年と宮内淳が水中銃を持ってスクーバで潜水してサメを狙うことになった。貸しボートにスクーバ2セットを積み、ダイビングショップで買って来たちゃちな水中銃を持った。大きな水中ビデオハウジングは別のボートに積んだ。ビーチのガードマンがうさんくさそうな顔で見ている。このビーチでは言うまでも無くスクーバダイビングなど禁止されている。さらにその上に人は撃つことはできるがサメにはとても通用しない玩具の水中銃など持ち込んでどうなるんだ。貸しボート3隻でワイキキの浜辺から漕ぎ出して、水深5mあたりまで出た。 サメへの復讐に燃えるハワイの若者、実はコーディネーターは、ここまで来て、ダイビングは経験したことが無いと言うことがわかった。わかったというよりも溺れかけてから白状した。常夏のハワイでダイビングをやらないのだから、泳げないのだ。 とにかく海底まで連れて沈めて、水中銃を構えて復讐に燃えてサメを睨むシーンを撮影した。宮内君は、若者の隣に居るようにと言っておいても動いてどこかに消えてしまう。潜れない方がまだましだ。 私たちがワイキキでダイビングを苦しんでいる間に、プロデューサーは、ハワイを駆け巡り、胸に傷のあるアメリカ人の紹介でようやく必ずサメが現れるところを見つけた。傷のあるアメリカ人はオアフ島の裏側の海の見える崖の上にすばらしい家をもっていて、すばらしくきれいなハワイ人の若い奥さんと一緒に住んでいるという。私たちのシャークハントに徹底的につきあってくれるらしい。何の仕事をしているのかわからない。あまり忙しくはなさそうで、とにかくうらやましい。 あの傷はギャングの抗争の傷かもしれない。銃創のように見えるし、地雷の破片かもしれない。ベトナムであれだけの傷を負ったのだったら、ずいぶん年金をもらえるのだろう。 ハワイの蟹取り漁をしているところにサメが現れる。蟹を獲るのは、世界中どこでも、蟹篭で取る。中に入ると出られない篭の中に餌を仕掛けておくトラップ漁だ。 仕掛けておいた篭を上げるときに、古い餌を捨てて、新しい餌を着けてまた沈める。その古い餌にサメが集まるのだ。毎日餌を撒いているようなものだからこれは確実だ。浮いてくるサメの種類は、レモンシャークだという。 ハワイは、本当に波乗りの島だ。 Negaprion brevirostris レモンシャーク、南太平洋にもインド洋にも沿岸部に普通に見られるサメで11フィート3.5mぐらいになる。日本語の図鑑ではニシレモンザメ、泳ぎ続けなくても窒息することがないので、水族館でも長く生きている。獰猛ではないが人を噛んだ記録はあり、いじめたり銛で突いたりすると猛烈に反撃してくる。 これは後から調べたことであり、その時、アメリカ人に聞いたら、「もちろん人食いざめであり、このサメのいるところにはだれも泳がない」と答えた。これならば行けるかもしれない。監督の頭の中にあるジョーズのイメージであるグレートホワイトシャークはハワイには居ないようだから。 ワイキキの沖に出現し、サーファーを襲ったサメは、ブルシャーク(オオメジロザメ)だと想像できる。でも、その中にはレモンザメも入っていたともいえないことも無い。 私たちは早朝、ワイキキの隣の隣ぐらいの漁村から蟹取り漁船に乗せてもらって沖に出た。でかける寸前にコーディネーターの若者は潜水病になり今日は来られないとハワイアンダイバーの林さんから電話が入った。夕方林さんのところに来て、頭痛を訴えたので再圧タンクに入れて治療した。肺が破れた空気塞栓だという。 水深5mでは潜水病にはならない。抱きかかえてゆっくりゆっくり浮上させたのだが、そして呼吸も継続させていたのだが、可能性はある。潜水した後ですぐに頭痛が起こり、痛みが消えないような場合、肺から微細な気泡が脳に入ることもある。再圧治療して治れば、空気塞栓の類だと判断される。 要するに、彼はエスケープしたのだろう。そして、なにがしかの補償金をプロデューサーに請求しようとしたのかもしれない。
by j-suga1
| 2009-06-28 15:27
| 旅行
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Comments(3)
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by
sssumunion at 2009-06-28 15:29
初めまして!
遊びに来ました! これからヨロシクお願いしま~す<m(__)m>
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by
naka_kakis
at 2009-06-29 15:31
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by
流行や人気モデルの最
at 2020-07-15 17:54
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