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2009年 07月 02日
今のモアルボアルは、どうなっているのだろう。豪華なリゾートになっているのかと、HPで調べてみた。1984年と全く変わっていない風景、白い砂浜、アウトリガーのついたカヌー、コッテージも変わっていない。きっと、フィリッピンの田舎が都会生活の疲れを慰めてくれるのだろう。
モアルボアルの写真が全部きえてしまっている。探している時間がないので、同じセブのリロアンの写真で代用する。 リロアンの方が、整備されていて、リゾート的である。 蛇と人間の付き合い方、触れ合いには、平気でつかめる人、絶対につかめず、見ただけで逃げ出す人、努力すればなんとかつかめる人、三つのパターンがある。僕は、精一杯努力してつかめる人だ。川口隊長は、平気でつかめる人だ。隊員もつかめる人でなければつとまらない。 川口探検隊の隊員とは、現場スタッフのことだ。まず照明の 金沢さん、ビデオエンジニアの井納さん、音声の三上さん(現在、技術製作会社として大手の、TSPの社長になっている。)、カメラマンの島村君、そして、ADの恩田君、吉沢君、内藤君、橋本君の5人衆 (後に、みんなプロデューサーやディレクターで偉くなった。)これが、蛇島の時のスタッフ、すなわち隊員だ。みんな同じ隊服を着て撮影に参加する。カメラをどちらに振っても、隊員が写る。 僕が参加したのは、1984年、川口探検隊の末期だ。それまで、探検隊は、これでもかこれでもかと、人食い鮫につきあい、毒蛇、主にコブラに付き合っている。 毒蛇は、皆、噛まれたら死ぬ奴ばかりだ。 本当に死ぬのだ。安全、そんなものは無い。毒蛇は危険の、それも死の危険のかたまりだ。 僕は死ぬことは嫌ではないけれど、毒蛇に噛まれて死ぬのはいやだ。 その夜、川口さんに話した。一人噛まれたら、この水曜スペシャルは終了になってしまう。安全を考えて慎重にやりましょう。毒蛇だけは、ピラニア(南米で川口さんが噛まれた)や、人食いサメとは違う。(人食いサメは檻の中に逃げ込めば大丈夫だ。) しかし、隊長は言う。「大丈夫ですよ心配しなくても。毒蛇は、僕らが扱いますから、心配しないでください。」「でも、本当に危ないのです。沖縄では、網にかかって死んでいるウミヘビの牙に触れただけで死んだ例があります。」「大丈夫ですよ。」「でも、」と僕は食い下がった。「僕が大丈夫と言うのですから、大丈夫です。」 川口隊長は、自分が全責任を持つと言い切る。 朝、別に何も指示されていなかったので、普通に起きた。隊長以下の準備はすべてもう整っている。檻の中のウミヘビは、隊長も参加して、すべてドンゴロスの袋に詰められている。手づかみで袋に入れたらしい。僕が起きていると心配すると思ったのか、僕が起き出す前に片付けたらしい。川口隊長は、そんな心遣いが出来る人だ。僕が蛇をつかめない人だと見抜いて、僕に恥をかかせまいとした。 バンカで出発した。足元には、袋からこぼれ落ちた、ウミヘビが何尾かちょろちょろしている。 美しいサンゴ礁とか、バンカの上での川口さん芝居とか、撮るものがたくさんある。 僕の方の問題は、ウミヘビを水中で上手く操れるかである。離した瞬間にみんな逃げていってしまったら、どうにもならない。ウミヘビが逃げないための、網を張り巡らす計画だった。網が写ってはどうにもならない。後ろが岩の壁になるようにして、張り巡らそうとした。岩と網を固定できる金具がない。「お前らがおさえろ。」AD五人衆が抑える。 カメラを入れて、振ってみた。だめだ。少し振ると網が写りこんでしまう。こういう、画については、テレビはアバウトではない。ちょっとでも網が写ったらそのカットは使えない。網は撤収、網なしで行くことになった。 川口隊長がまず潜る。まあまあで、きちんと習ったダイビングではない。度胸だけのダイビングである。隊長を落ち着かせてから、上からウミヘビを播くドカンと播くわけにはゆかないから、金沢さんが、ドンゴロスの袋に手を突っ込んで、つかみだしては播く。長い時間、袋に詰められていたから、元気がなくて、泳がずに仮死状態で沈んでくる奴が多い。これではどうにもならない。元気そうな奴を隊長が捕まえて、ぐっと握りしめる。蛇のアップからパンアップして、隊長の顔。さすがに芝居は上手い。しかしこれだけではどうにもならない。どんどんまき散らすウミヘビの中で、元気が良い奴は、逃げだしかけている。逃げているのを捕まえて川口さんの上に放り投げる。AD5人衆の役割だ。 すごかったのはビデオエンジニアーの井納さんだ。この人はスキンダイビングも上手である。泳ぎまわって、10尾ほどの元気の良いウミヘビを、腕一杯に胸のあたりに抱えてきた。川口隊長の上から、一気に離す。元気なウミヘビは矢のように川口隊長めがけて突っ込んで来た。そのうちの一匹をはっしと捕まえる。 このカット、このシーンで、蛇島の水中撮影は成立した。 よく、やらせという。真面目なドキュメンタリーで嘘をつくのはいけない。やらせもいけない。しかし、川口探検隊は、タイトルの付け方からして、エンターティメントである。嘘に決まっている。嘘を本当らしく、本物の毒蛇、サメを出演させて、話をつくる。コブラの20倍の毒をもつ、ウミヘビを手でつかみ、胸に抱きかかえて泳ぐ。 今ならば、メイキング川口探検隊をつくるだろう。もしかしたら、こちらの方が面白いかもしれない。 しかし、スタッフ全員が出演しているから、メイキングものに近い探検ストーリーなのかもしれない。
by j-suga1
| 2009-07-02 12:19
| 旅行
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