須賀次郎のURL
辰巳国際水泳場での練習会日程などを発表しているURL
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2009年 08月 23日
昭和33年(1958)8月5日~31日、潜水科学協会は、三越本店屋上に大水槽を置いて、アクアラング・スクーバを広く一般の人に見せ、普及しようとするイベントを行った。
直径3m、深さ3mのアクリル製円筒形のプールが日本橋三越本店屋上に運び上げられた。水を入れたならば、屋上の底が抜けて、三越本店が水浸しになるのではないかと心配されたが、大丈夫だった。考えて見ると、ずいぶん冒険的な試みだった。 実験公開と言ってもただ潜って見せるだけだ。アクアラングは見世物になるくらい珍しかったと言える。学生会員第一号であった僕は、このショウに間に合うように、卒業論文の伊豆大島採集から戻ってきた。他にも見世物になりたいダイバーはたくさん居たのだが、何とかしてたくさん出られるようにがんばって売り込んだ。 やって見せるのは、二人で一つのレギュレーターから交互に呼吸するバディブリージングと水中脱着だった。相方は伊東淳子さん、学習院の女子大生で、後には館石昭さんのモデルになった。 一日に4回、ショウを繰り返すから、これで水中脱着に、眼を閉じていても手探りで楽にできるほどまでに熟達した。 水中脱着には、スクーバダイビングの基本技術の全てが含まれている。この展示への出演で、水中脱着に熟達したことが、僕のスクーバダイビング技術の基本になった。だから、その後も僕の教える講習は、水中脱着が中心になっている。今、2009年でも水中脱着が中心である。そのはじまりは、1958年の三越本店屋上にある。 写真は、バディの原田が遊びに来て、一緒にプールに潜って記念撮影をしたもの。 これで、スキンダイビングと、そしてスクーバの基本として水中脱着を極めたことになる。 ダイビングの基礎理論、つまり学科だが、そのころの僕たちのテキストは、今でも大事にとってあるけれど「A Manual for FREE-DIVER using compressed air」62pの小冊子で、D.M.Owen と言う、アメリカのウズ・ホール海洋研究所のチーフインストラクターをしているダイバーが書いた。減圧表は1943年の米国海軍の標準空気減圧表が載せられている。基本的なことのすべてが簡潔にかかれている。名著だと思う。 驚くことは、表紙にスコット社のハイドロパックと呼ばれた潜水器の写真が使われていることである。僕が持っているのは1958年版だから、そのころの最新のスクーバである。本の中の写真もすべて裸、スキンだから、独立気泡のウエットスーツは、まだアメリカでもできていない・ スコット社は、呼吸器のメーカーとして世界的であり、今でも、大きな再圧室の中で使われる酸素呼吸のマスクはスコット社のものが一番良くて、通称でスコットマスクなどと呼ばれている。 そのスコット社が作ったもので、クストーのアクアラングよりも数等にハイテクである。まず、フルフェースマスク(顔全部が覆われる)そして死腔が大きくならないようにレギュレーターのセカンドステージが左右に分かれていて、どのような姿勢になっても空気が噴出しないように、圧力がコントロールされている。水面の空気を吸えるように、スノーケルもついている。 日本にサンプルとして輸入されたハイドロパックを水産大学のプールでテストをしているのは、後藤道夫の師匠であり、潜水科学協会の発起人でもあった、菅原久一氏である。 僕が持っている菅原さんの写真はこれだけだ。 菅原さんのことは、僕が書いた本にも書いたのだが、まだ出版の見込みは立っていない。 このハイドロパックで、もう一つ記憶に残っているのは、アメリカのコメディ映画、底抜け珍道中もので使われていたことだ。底抜けシリーズは、ディーン・マーチンとジュリー・ルイスのコンビの、その頃のハリウッドお得意の漫才的映画だが、フルフエースマスクで顔が良く見えることから、使われていて、成功していた。 ハイドロパックは、ハイテク過ぎて、高価になり、そしてやはりフルフェースマスクであることが、一般向きではなかった。潜水器というものは、必要最小限度、シンプルでコンパクトでなければならない。絶対に必要なものでなければ、付け加えられるものは嫌なのだ。 その頃、アクアラングのレギュレーターが、2万円ぐらい、ハイドロパックは20万ぐらいだったと思う。とうてい買える値段ではなかったが、5万円になっても、一般向けには売れなかっただろう。スコット社は、ハイドロパックから撤退したが、その技術の残りが、後のシングルホースレギュレーターに影響を与えているはずだ。 とにかく、現在のデマンドバルブを付けたフルフェースマスクの元祖というよりも、さらに進んだ構造を持っていた。 明日、24日から海外へ出て、30日に戻ってくる。ブログもその間はお休みになる。ヒット数が多くなってくると、お休みになって元に戻ってしまう。
by j-suga1
| 2009-08-23 16:39
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