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2010年 03月 11日
さてシーワールドのドルフィンダイビングだが、水族館、シーワールドでイルカを飼って良いかという議論がある。もう15年近く前だろうか、この反対意見が盛り上がって、水族館関係者は、ドルフィンを飼うことで胸を張れないことがあった。
そのことで、ちょうど先日話題にしていた、海中開発技術協会の創立30年誌で,今は亡いジャック・モイヤーさんが、「イルカやサンゴなど海の環境問題を考えよう!」と題して書いているが,その中で、 「問い:フリーダイビングの元世界チャンピオンのジャック・マイヨール氏にインタビューしたんです。マイヨール氏が言うには,「人間はイルカをビジネスの道具にしているのは、人間のエゴでけしからん。これからは、世界中の水族館やマリンランドから捕らえられたイルカを開放したい。」ということを行っているのですが,モイヤーさんはどうお考えですか? モイヤー:それは違うと思います。マイヨール氏が言うように、飼われているイルカを海に帰すと死にます。それは海に帰っても自分のいたグループではありませんし、イルカを襲う鮫が居るということです。 ーー帰すならばリハビリが必要と言うことですね。 モイヤー:そういうことです。それとイルカを飼育すること、芸をさせることが絶対に悪いことだとは言い切れないと思います。プールが狭すぎるといった悪い条件でイルカを飼育することは良くないことです。しかし、子供たちがマリンランドでイルカに接することによって「イルカはどんな生物なのか。イルカは海でどんな生活をしているのか?と言った興味を持ちます。それがイルカや海をしることにつながり、しいては環境問題の関心にもつながります。良い条件で飼育するのであれば、そういう教育的な面もあるということです。」 僕は子供の頃、水族館少年だった。それがダイバーにさせたのかもしれない。 それはともかくとして、シーワールドのポリシー、水族館のポリシーは、その環境で子供が生まれ、そだって、そしてまたその子供が生まれる。イルカの生涯を完全に追うことによって、その生物のことがよくわかる。もちろん、野生の状態とは違うし、本来の姿ではないかも知れない。しかし、イルカがどう思っているかはわからない。野生の苦労と飼育される楽もある。ダイバーは一匹狼だから、野生の危険があっても自然で暮らしていたいと思うのだが、心ならずとも都会で暮らして、それなりに満足している。 増えたイルカが餌をねだっている。僕たちが潜る時にぶつかると危ないので、サイドに集められている。このほかにまだ数頭のイルカが、このプールで暮らしている。 子供が生まれ育つということは、良い環境で飼われているということだ。鴨川シーワールドの僕たちがドルフィンダイビングをするプールは、元来、イルカの繁殖用のプールである。繁殖用のプールで、僕たちダイバーが一緒に潜れたら良いなと、先々代の館長であった鳥羽山さんに提案した。鳥羽山さんは大学の一期先輩で、大学時代から仲良くしてもらったとてもやさしい先輩だった。残念ながら、今はこの世の人手はないが、鳥羽山さんの弟子たちが、全国のマリンランドいくつかに散ってイルカやチシャチを飼い繁殖させている。 僕たちがドルフィンダイビングをやっているプールには、「スリム」という名前の、誌ワールドが出来た頃から、きている雌のイルカが居る。最初はドルフィンのショウにでていたが、引退して、たしか4回か5回かお産をしている。その子供たちもまた子供をつくるから、イルカがどんどん増える。僕たちとして困ったことは、イルカがお産をすると、子供がまだ小さいうちは母親が攻撃的になるので、ドルフィンダイビングが出来ないことだ。ほとんどビジネスにはならない。イルカはどんどん増えて、プールも次第に窮屈になるのではないかと心配する。どこなに嫁にやればとおもうのだが、外には出さないみたいだ。この水族館生まれのイルカたちは野生にはもどれない。 野生のイルカも捕らえられて、水族館の生活に慣れてしまうと、野生には戻れないらしい。何時だったか、逗子の海に、どこかで飼われていたにちがいないイルカがやってきて、ダイバーと仲良くなりかけたのだが、釣り人に釣られるようないじめにあって怪我をして、マリンランドに収容したが亡くなってしまった。シーワールドには、怪我をして打ち上げられたようなゴンドウくじらも収容される。これもこのプールがICU状態になるので、僕のドルフィンダイビングは出来ない。 いつかこんなことがあった。テレビ朝日だかの番組で、イルカを海に還すと言う企画があり、慶良間の座間味に特設プールが作られて、海に還すリハビリをしてから還すというプロジェクトが番組になった。僕のところで撮影を引き受けて、中川隆が担当した。僕も見物に慶良間にでかけた。この企画に全国のマリンランド関係者から、イルカを殺す企画だと喧々囂々の非難を受け、ディレクターは寝込んでしまった。僕も冷たい目で見ていた。イルカを海に還す論者であるマイヨール氏も慶良間に来ていた。大騒ぎのあとで、マイヨール立ち会いのもとで、イルカは海に還ったが、その生死のほどはわからない。 生きるわけがないが、もしかしたらという程度だろう。海に還すというリハビリを見ていたが、水族館での調教と同じようなことをやっていた。 このプロジェクトこそは、イルカを道具に使った例の最たるものだと思うのだが。そのマイヨールもモイヤーさんも、二人のジャックは、どちらも74歳で自殺してしまった。
by j-suga1
| 2010-03-11 14:22
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