昨日、2010年8月12日 大瀬崎に行った。台風4号で御蔵島に行く計画を、行こうかやめようか最後まで、決めきれなかった。最後に僕としては行け、となったのだが、時遅く、キャンセルしてしまったあとだった。その代替えとして、最近大瀬に行っていないな、と大瀬に向かった。ひどい雨だった。風も強いが南西の風で、湾内と先端は潜れる。予期していたように透視度は悪かった。それでも5-8mは見えたのだが、初心者と連れて行ったので、少し心配をした。
なにも写真など撮れない。仕方が無いから、ムラサキハナギンチャクでも撮った。
今、伊豆海洋公園のことを書いて居る。伊豆海洋公園ができたばかりのころ、日本潜水会が誕生したころだ。益田さんも水中銃をカメラに持ち替えていた。海洋公園の砂地にいるムラサキハナギンチャクを端から撮って見せてくれた。まさに百花繚乱である。益田さんは、それぞれに名前を付けていた。もちろん私的な名前だ。中には、美智子妃殿下なんて、昔ならば不敬罪に問われるような名前も付けていた。
彼の最初の写真集「シーファンタジー」には、何枚かムラサキハナギンチャクが載っているはずだ。きちんと献呈の辞を書いてもらっていただいたのだが、どこかに消えている。そのころの写真集読者は、ムラサキハナギンチャクの美しさに仰天したはずだ。
砂地で普通に見られるし、誰がとっても美しくみえるから、もはやだれも相手にしない。被写体にしない。
それでも、益田さんの最後の写真集 Thisu Living Ocean には、ムラサキハナギンチャクが載っている。
なおこの写真集には、中山千夏さんが扉に献辞を書いている。
帰り途、渋滞が全くなくて、スムースに戻ってきた。これまでにも経験したこともないほど、スムースだった。