須賀次郎のURL
辰巳国際水泳場での練習会日程などを発表しているURL
http://homepage2.nifty.com/j-suga/index.htm ブログ、スガジロウのダイビング http://plaza.rakuten.co. jp/sugajirou jack2009さんに、wikipediaに掲載することを許可しています。 外部リンク
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2010年 11月 05日
昔やったCMの撮影。テーマとは何の関係もない。
「須賀さんがダイビングを始めた時代と比べ、今のダイビングする人の違いはどんな点があると思われますか?(良くも悪くも)」 ツイッターで質問してくれた人がいる。長くなるので、ブログで答えることにした。質問してくださった人は、多分、レクリエーションダイビングについて聞かれたかもしれないけれど、ダイビングを始めた時から、今日ただいまに至るまで、僕のダイビングのメインテーマであるリサーチ・ダイビング、サイエンス・ダイビングのことについて書くことにする。遊びのダイビング、スピアフィッシングからカメラへの過程は、すでに何度か書いている。 まず、HP で紹介している自分の年表から引用する。 1943 昭和18年 (ジャック・イブ・クストーアクアラングのプロトタイプ製作) 1953 昭和28年 (ロバート・ディーツ:千葉県小湊でアクアラングを紹介) 1954 昭和29年 (小湊で学生実習事故発生(2名死亡)をはじめる。 1956 昭和31年 奄美大島でスクーバの体験をした。 1956 昭和31年 (クストーの映画「沈黙の世界」公開) 1957 昭和32年 東京水産大学のアクアラング潜水実習でスクーバを正式に習う。 1957 日本潜水科学協会 (後の海中開発技術協会現在はレジャースポーツダイビング産業協会) 発足 学生会員になる。 1957 昭和32年 水産大学ダイビングクラブ創立 1954年、アクアラングが紹介された次の年だったが、大学の潜水実習で2名が死亡している。日本におけるサイエンス・ダイビングの歴史は死亡事故で幕を開けた。事故と書いたけれど、愛読する「世界海洋探検史:宇田道隆 著」では、尊い犠牲と書いてある。 事故のその翌年、僕は東京水産大学に入学し、先生の実演でアクアラグを見せられた。1956年アクアラング実習は再開され、その翌年、1957年、僕は潜水実習に参加する。 実習の教官は、1954年の事故の責任者として書類送検され、刑事裁判続行中の宇野寛(2010年逝去、名誉教授)先生だった。 先生が居たから僕はダイビングができるようになった。事故の翌々年には実習を再開した先生のおかげだ。 4年次、先生の下で卒業論文を書いている時に、無罪の判決がくだった。「疑わしきは罰せず。だったよ。」とさすがに先生はうれしそうだった。 その年、僕は30mの人工魚礁に一人で潜り、エア切れで、九死に一生を得て、先生の下では、潜らせてもらえなくなった。僕の代わりに潜った上島さんは、後に日本アクアラングの社長になる。 書きたかったことは、死亡事故、しかも2名の犠牲者、にもかかわらず潜水実習が再開されたことである。死んだからやめる、ではなかった。 僕たちはダイビングに命を賭けた。 命を賭けるという意味、最近になって、70歳を越えてようやくわかった。それまでは、「命を賭ける」なんてキザなことは言えなかった。また、命がけなんて危ないことを人に勧めてはいけないとも思った。 命を賭けるということ、危ないことをすることでもなければ、命がけで冒険することでもない。命はなによりも大事である。安全は、常に追い求めなければならない。命を賭けるとは、最善を尽くした後であれば、死んでも悔いないことだと、このごろになってそう思うようになった。 海はフロンティアだ。フロンティアとは、道のない辺境、海には道はない。救急車が走ってくる道がないから救急車はこない。死んで悔いない覚悟をしなければ、海を仕事場にしてはいけない。 といいながら、僕は、本当の命がけを50年余のダイビング生活で3回、意識的にやっている。これはやってはいけない。僕が生きているのは、幸運が続いたからだ。その分だけ不運もあったけれど、生きることについて幸運だったから、良しとしている。 来年76歳になる。77歳には77m潜るつもりでいる。酒に命をかけた友達は、ほとんど死に絶えた。運よく生き残った人いるから、何とも言えないけれど、僕は、ダイビングに命を賭けたから、つまり、潜りたいから酒もたばこもやめた。だから、ダイビングを続けていられる。 ダイビングが生活の中心になっているダイバーの気持ちは、昔も今も変わらないとおもう。しかし、ダイビングをめぐる周囲の条件は大きくかわった。今のことは、また明日。
by j-suga1
| 2010-11-05 16:22
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