口永良部島 - Wikipedia
口永良部島(くちのえらぶじま)は、屋久島の西方約12kmに位置する島。鹿児島県熊毛郡屋久島町に属し、近隣の屋久島や種子島などとともに大隅諸島を形成する。島はひょうたん型をしており、全域が霧島屋久国立公園となっている。
温泉が豊富にあるほか、島の周辺は魚釣りのポイントも多いため、1年を通して観光客が訪れている。
面積:38.04km²
周囲:49.67km
長径:12km
最大幅:5km
最高点:657m(古岳)
人口:147人
世帯数:78戸
0830出港 予報どうり凪だが、向かい波、で船が大きくなければかなりつらい。
およそ1時間で、到着。島の北側の、西浦というところが目標。ここはダイビングポイントではないのだが、造礁サンゴが広がっている。
サンゴの種類はわからない。縁取りのあるきれいなサンゴだ。東京にもどったら図鑑をしらべてみよう。キンギョハナダイが中心で、魚も数は多い。海綿の採集も順調にできているようだ。
目標とする種類は、水深5m以下の浅い所に多いという予想だったので、採集しながら、岸へと向かう。水面を見上げると、波が高くなってきている。ガイドの榎田君は、もどろうとサインを送ってくるが、まだまだ、と採集をつづける。
僕の残圧は70だが、N先生は、30になっていてもどろうと言ってきた。どうも体調がわるらしい。かなり、水中を減圧しながら、泳いで水面にでる。船が大きいのでかなり遠い。向かい波なので、ようやくたどり着いたが、船に上がるのに手間取っているうちに、船はかなり岸に寄っている。だから船は寄ってこなかったのだ。
水温は24度と暖かいのだが、船に上がると11月の風は南の屋久島でも寒い。
屋久島は、九州でもなければ、沖縄でもない。当たり前だけれど、その中間である。水中の景観も中間である。口永良部島は、造礁サンゴが死滅した跡のような感じは受けない。甑島であれほどたくさん見たオニヒトデも見られない。ちょっと潜っただけだから何もいえないけれど。
昼食後、波の当たっていない島の南側に移動した。ここはダイビングポイントらしい。少し深くて、大きな岩が起伏を作っている。魚も多い。あいにくと太陽がくもり空にかくれてしまったので、水中は暗かったが、明るければ、ウメイロモドキの群れなどきれいだろう。サザナミとタテジマキンチャクダイが顔を見せ、寄って行くと反転して、少し離れて、またこちらを見ている。魚の撮影をしているわけでもないし、美しいけれど珍しい魚ではないから、かまわないでいる。まだ残圧が80あるのに、N先生が上がるというので、戻った。体調が悪い。
先生にとって、これが今年最後のダイビングである。
とにかく、探していた種類の採集もでき無事に目標だけは達成した。