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2011年 08月 03日
浦安運動公園のプール 本文とは関係ありません。 水中活動用語集、ちょうど減圧のところにさしかかっている。潜水の浮上、減圧についての用語は、もともと英語であり、アメリカ人もイギリス人もそれぞれの考え方を持っている。さらに、訳者によっていくつもの訳語が作られ発表される。その上に高気圧作業安全衛生規則も言葉を潜水士テキストで言葉を創りだしている。整理しようと試みたが、かえって混乱してしまう。 ダイバーの範囲で慣用されている語句という考え方で言葉を選んでいる。潜水士テキストとの用語との折り合いが難しい。言葉で人が死ぬわけではないという乱暴な考え方にならないと、できない。 さて、安全停止だが、用語集ではこんな説明を書いた。「安全停止 safety stop 本来は減圧停止を必要としない無減圧限界内の潜水であっても、更に3~5mで3分間程度、減圧症予防を高めるために念のために停止する方法である。安全停止とは、無限圧潜水限界内で潜水した場合にのみ行える、より安全に減圧症を発症しないようにする方法である。 減圧潜水となった場合は、安全停止ではなく、減圧停止が必要となり、絶対に行なわなければならないものである。」 これで良いのだろうか?良くはない。もっと調べないといけない。 その他の減圧表という項目で、調べた。(下記は出来上がり原稿ではない。調べている途中経過である。念のため。)ええっ!と驚くことがあった。 RNPL/BS-AC の減圧表 1950年代初期、英国海軍生理学研究所(Royal Naval Physiological Laboratory)のヘンプルマン(Hempleman)の理論に基づいて開発された。次々と改訂が加えられ、1988年の改訂では、減圧停止をしなくても潜れる深度を6mとしている。 バセット(Bassett)の減圧表 米国空軍のバセット博士は、米国海軍減圧表は、限界まで使用すると減圧症の発症率が約6%にもなるとして改善をくわえた。 DCIEM減圧表 カナダ国防省の研究機関であるDefene and Civil Institute of Envsronmental Meducine が開発した減圧表であり、米国海軍のホールデンのモデルとは別の減圧モデルを使用しており実際にドップラー・モニターで気泡の検知をしながら実験潜水を行って開発したもので、無減圧潜水時間や繰り返し潜水の大部分が米国海軍の表よりも安全な方向に設定されている。マルチレベルダイビングができるように対応している。 NAUIの減圧表 米国海軍の表に安全率が加えられている。浮上中水深5mで3分の安全停止を設けている。また、潜水時間について潜降開始から、安全減圧水深までとしていて、他の減圧表の定義潜降開始から浮上開始までという定義と異なっている。 」 ※ Carl Edmonds・ Bart Mckenzie 他 後藤與四之、橋本昭夫 訳「ダイバーのための潜水医学テキスト」 1995 NAUIの減圧表では、オプションではなくて、減圧表の中にすでに安全停止が組み込まれているという。NAUIについては、米国海軍の減圧表を使っているとは知っていたが、安全停止がすでに内蔵されているとは知らなかった。 NAUI 「Advanced Divig 」 1993 を調べた。 「すべての反復潜水の終わりには、5mの水深で3分間の安全のための停止を行うことを強くすすめます。」ここまではオプションだが、さらに、「このやり方をするため、ある水深での停止不要限界は、NAUIダイブテーブルに記載してある限界時間となります。例えば、18mでの無減圧限界は60分(J グループではなく、55分(Iグループ)です。)」 米国海軍の表に5分の嵩上げをしている。安全停止という言葉は、この嵩上げの項には使われていないが、「このやり方をするため」という変な日本語だが、これによって、この嵩上げは、安全停止とイコールだと考えて良いのだろう。 更に驚くことは、潜水時間である。「NAUIでは、潜水時間は潜降時間から潜水を終えて浮上するまでと見なします。」ご存知のように、日本の規則も、米国海軍の減圧表も、潜水時間とは、潜降を開始してから、潜水作業を終了して、浮上を開始するまでの時間をいう。 BCが普及して、どこからが浮上開始にするかよくわからなくなってきた。海底の斜面に沿って浮上するような場合、区別がつけられない。NAUIの潜水時間の方が合理的ではある。 米国海軍の減圧表をしらべると、Bottom time 滞底時間であり、「ダイバーが潜降時に水面を離脱するときから浮上を開始するまでの総経過時間」であり、高気圧作業安全衛生規則とおなじである。米国海軍も日本の別表第二も送気式のヘルメットダイバー時代から始まっている。では、PADIは、どうなっているのだろうか。あせってPADIのエンサイクロペディアを探した。が、潜水時間の定義が書いてない。PADIの初心者用のテキストが手元にない。NOAA のマニュアルを見たら、やはり、潜降を開始してから浮上までだった。 やはり、NAUIだけが圧力がかかっているすべての時間を潜水時間としている。そんなバカな。NAUIとの付き合いも長く、かつて僕のアシスタントのほとんどがNAUIのインストラクターだったけれど、その食い違いは知らなかった。 ようやくわかってきた、アメリカではBottom timeという言葉だけがあり、Dive time という言葉は、減圧表には使われていない。日本ではそれを滞底時間としないで、潜水時間としてしまった。それを、またNAUIが潜水時間という言葉を別の定義にしている。NAUIのいう潜水時間、「潜降時間から潜水を終えて浮上するまで」は、英語では何というのだろう。手元にあるすべての英文のダイビングの本の索引に、DIVE time という語は、ない。この期に及んで、そんなことを調べているとは、と、暗い気持ちになる。 NAUIのインストラクターも高気圧作業安全衛生規則による潜水士の資格を取っていなければならない。初心者であっても研究者には潜水士の資格をとらせる。言葉の中で基本である潜水時間の定義がまるで違っていると困る。 なぜ潜水時間の定義がちがっているのだろう。NAUI発足の時からなのだろうか、それとも、途中からなのだろうか。NAUIの創始者の一人である田口哲は、日本水中科学協会の顧問になってくれている。彼とは、日本潜水会の時に、潜水指導で提携しようとしていた仲だ。当時、潜水時間の定義の違いは聞かなかったような気がする。メールで聞いてみよう。
by j-suga1
| 2011-08-03 13:54
| ダイビング運用
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