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辰巳国際水泳場での練習会日程などを発表しているURL
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2011年 10月 20日
息こらえについて、フリーダイビングとスキンダイビングの差の問題がまだかたずいていない。フリーダイビングでは、息こらえは苦しくないという。
「息を止めることを「苦しいと思ったら終わり」です。苦しいのをこらえて潜降すると、たいていは浮上中にBOします。」「息を止めるのが苦しい」とか「ガマンする」とかいう言葉は一 切出てこないです。みんな「息を止めるのが、こんなに辛くないなんて…」と言っています。」これはフリーダイビングをやっている方からのコメントだ。辰巳の国際水泳場で練習会をやっている市川君のところでは、「苦しい」というのは禁句だと言う。 フリーダイビングでも、スキンダイビングでも息を止めている人間は差が無い。なぜ苦しくないのか、論理的、科学的に説明できないと納得できない。 息こらえについて書いている本はあまり多くない。Carl Edmonds・ Bart Mckenzie 他 後藤與四之、橋本昭夫 訳「ダイバーのための潜水医学テキスト」 1995 によれば、 「身体に備蓄されている酸素が消費されている間は血中酸素レベルが危険な値まで下がることが無く、一定時間の息こらえ潜水ができる。動脈血中の酸素分圧が通常の半分の約50mmHg以下になると、脳細胞は正常に機能しなくなり、意識を喪失する。この段階になると、心臓も重度の酸欠状態になり、心筋への損傷や、心拍の乱れが生じる。」 「息こらえ潜水中でも、酸素は消費されると同時に炭酸ガスは生産されるので、血中の酸素分圧が下がり、炭酸ガス分圧が上昇する。この両方が呼吸中枢を刺激するが、炭酸ガス分圧の上昇がより刺激が強い。血中酸素分圧が危険域に低下する前に呼吸刺激に打ち勝つことが出来なくなる(この時点をブレイクポイントと呼ぶ)水面に浮上する前にブレイクポイントに達すると息をこらえ続けることが出来ずに水中であっても呼吸することになる。 息こらえの継続時間は経験や意志の強さによって、かなり延長することが出来るが、最終的にはブレイクポイントに到達する。これは長い時間息こらえすることによって起こる意識喪失を防止する安全機構である。」 なお、溺死について書いている本も少ないのだが、この本では書いているので、ついでに引用する。 「ブレイクポイントに達するまでは息こらえが出来るが、それ以降はこらえきれずに呼吸してしまう。そうすると、一気に海水を吸い込むが、同時に咳が出て咽頭が屏息し、息こらえの状態になって意識を喪失する。意識を失うと舌や喉の従軟組織が気道をふさぐので、通常、大量の海水が肺にはいってしまうことはない。」 この本によれば、ブレイクポイント、我慢できなくなる限界を越えて息こらえをしていると、水中で呼吸を初めて水を吸い込んでしまうと書いている。これがこれまでの通説である。 前に、スノーケルのマウスピースを口から放すか否かを問題にした。意識を失ってしまえば、肺に水を吸い込む可能性は少ないのだが、意識のあるうちに吸い込んでしまう。スノーケルをくわえていると、反射的に水を吸い込んでしまう可能性があるかもしれない。絶対に水を吸わないぞという決意できりりと口を閉じていれば、意識を失うまで、水を吸い込まない可能性はたかい。 一般のスキンダイビングでは、過度のハイパーベンチレーションを禁止している。炭酸ガスを洗い出して排泄してしまうと、苦しくなる刺激が小さくなり、酸素分圧低下が危険なところまで、息こらえができてしまう。つまり、苦しくなくなるのは危険だから、ハイパーベンチレーションをやめなさいということだ。 高木沙耶さんとの対談が乗っている呼吸法の本がある。「ゆっくり吐くこと:成瀬雅春」彼女はこの呼吸法で、飛躍的に息こらえ時間を長くしたとある。彼女が極めたのは「3秒間かけて吸って、12秒止めて、8秒間で吐く」ヴイシャマヴリッティ・プラーマヤナと言うのだそうだ。もしかしたら良いかもしれないと思ったが、「空中浮揚に必須の呼吸法の極意」という章がある。暇な時に読もうと置いてある。 再び小林庄一 「人と潜水―水環境への適応」を参考にする。「いきこらえ」という章がある。 「いきこらえ時間は練習によって長くなる。毎日2-3回、精一杯のいきこらえをすることによって、だいたい2週間ぐらいで、たいていの人は約2分ぐらいこらえられるようになるが、それ以上にはなかなかならない。」毎日練習すれば2分までは行くのだ。 そういえば、大学時代、スキンダイビングでライン調査をしていた時、毎日息こらえの練習をして、3分ぐらいはいきこらえができるようになり、20mまで潜れた。 今、辰巳の国際水泳場でスキンダイビングの練習会をやっている。水深5m潜って、ゆっくり泳いで、25mの片道でだいたい40秒から1分だ。2週間の練習で、2分息を止められるようになれば、苦しくなく、往復できるだろう。しかし、僕は、これは危険だと思う。人は苦しくなくても、意識を失う。僕の練習会では、片道に制限していて、往復する人は申告してもらう。その場合には僕がそばで見ている。今のところ、この説明をすると、申告する人はいない。いつか、わりあい有名なフリーダイバーが練習にきて、スタティックの練習を始めた。奥さんみたいな若い女性が付き添っていて、まったく安全なのだが、僕はやめてもらった。フリーダイバーが、自己責任で練習していてブラックアウトすれば、僕は、仕方が無いと思うだけだが、辰巳のプールガードは、上に報告するだろう。また、ちょっとしたことで、救急車を呼べば、練習させてもらえなくなるかもしれない。蓮根のプールで某大学のクラブがブラックアウトして、もちろん重大な事故にはならなかったのだが、出入り差し止めになった。 人間は、ブレイクポイントを越えても、まだまだ意識を喪失するまで、時間の余裕がある。相当低い線で安全装置が設定されているのだろう。訓練によって、ブレイクポイントを2分ぐらいまで延ばせれば、そして、その後の横隔膜の痙攣にも耐えれば、普通の人でも、3分ぐらいまで、息を止めて居られるようになるのだろうか。そこから先は意識を失うか失わないかの勝負になる。だから、サーフェスプロトコル「I’m OK」で、意識を確認する。ただ、どこまで息こらえをしたら危険かということは、個人差がある。個人差の確認とトレーニングのためにスタティックがある。 息こらえの苦しさは、トレーニングとそして多分自己暗示によってさほど辛くなく乗り越えられる苦痛なのだろう。乗り越えてしまえば、あとは苦しくなくなり、ブラックアウトまでの時間が長いか短いかの個人差になる。 フリーダイビングとスキンダイビングの違いは、そこまでやるかどうかの覚悟の問題なのだろう。また、練習と苦しくはない、耐えられると言う自己暗示で、恐怖心を克服すれば、ブレイクポイントを越えることもできるのだろう。ブレイクポイントが生理学的な限界だとすれば、フリーダイビングは、ブレイクポイントを越えて、意識を失うまでの間で勝負し、活動しているのだろう。そして、練習によって、ブレイクポイントまでの時間もずいぶん長くできる。僕たちが若い頃のスキンダイビングと、今のフリーダイビングと、どちらが安全かといえば、今のフリーダイビングの方が安全だろう。魚突きをやっているスキンダイバーは、安全のためのスタンバイを置くなどということはありえない。意識を失えば、自力で呼吸を再開し、意識を取り戻さなければ死ぬ。若ければ、僕もフリーダイビングに熱中しただろうが、今の僕はそこまではできない。だから、僕の視点は、スキンダイバーの視点であり、フリーダイバーの視点はまた別のものがあるだろう。フリーダイバーの視点で、医学的論理的な解説をした本があれば、教えて欲しい。ただし、もっかのところ英文を読む余裕はない。 スキンダイビングとフリーダイビングを区別するとすれば、それは、考え方、覚悟の違いであり、メンタルなものだと教えてくれた、市川君の答えは正しい。 しかし、僕は25mプール往復をするつもりもないし、来る人に往復させるつもりもない。今のままで充分に楽しい。 ところで、炭酸ガス分圧上昇による呼吸刺激という安全装置を解除してしまって、繰り返していると、酸素欠乏に弱い人間の脳に影響はないものなのだろうか。もしかすると、水深50mを越えているアスリートフリーダイバーは、70歳を超えると認知症になる率が高いかもしれない。再び、鶴耀一郎だが、彼に言わせると、長く息こらえを続けているダイバーは、特別にヘモグロビンの数が増加して、酸素の運搬能力が高くなるから、脳に影響はない。いやむしろ良い影響がある。そういう論文があると言っていたけれど、確認していない。今のフリーダイバーの血液検査をすれば、なにかわかるかもしれない。すでにそういう論文があれば、知らせてほしい。
by j-suga1
| 2011-10-20 23:35
| 日記
|
Comments(1)
Commented
by
CHeap oakl
at 2014-08-24 20:08
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10月20日 : スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
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