福島県久ノ浜の報告書、写真を入れて、書いていると、冒険ノンフィクションを書いている気分になった。
しかし、放射線相手の調査を冒険とは割り切れない。それでもなお、冒険と思わなければ、沈む気持ちを支えられない。
福島の調査は一段落、またあらためて、この夏、もっと深いところの調査にチャレンジしたい。そして、福島第一の前の海域にも。そして、フィールドは東京湾にも飛び火した。まだまだ、何事もないと思われるが、何事もない時点から調査を開始して、長期間連続して観測を行いたい。測定器で見るだけでは、何にもならない。生物を採集し分析してもらわなくてはならない。模索を開始している。今月末あたりには結論がでるだろう。
人の努力では避けることができない自然災害の巣窟のような日本列島の上に生きて、繁栄とテクノロジ―に溺れて、死生観も含めて、生き方の価値観を変えなければこの列島の上では、生きて行かれなくなるのかもしれない。
その中で、ダイバーはどうやって生きて行けばよいのだろうか。僕の場合には死んで行けばよいのだろうかになるが。
つい、世の中から袋叩きにあいそうな、本音を書いてしまうので、この頃、ずいぶんと書いたブログを没にしている。
昨日は、辰巳の練習会、気持ちよく泳いだ。飛んだ。着けているマスクはレモラ、古い形のマスクだが去年までは鬼怒川のカタログにあった。レモラとはコバンザメのこと。小判の形のマスクだ。顔もはっきり写る。水も入らない。ただあまりにも顔に密着して、意識的にマスクブローをしないと顔に吸い付く。いつも使っている二眼型のマスクは、マスクブローが楽で、ほとんど気にしないで圧の平衡をとっている。きっと、鼻から息をだしているから、その分、水が入ってくるのかもしれない。
バレンタインだったので、お菓子をたくさんもらった。皮膚乾燥症で背中が痒いとフェイスブックで嘆いたら、かゆみ止めのメンタムもいただいた。
とりあえず差しさわりの無い話題。ブックオフではない新刊で3冊の文庫本を買ってしまった。読む時間のねん出が問題だ。
①甦るロシア帝国 佐藤優 著 ②キャプテンアメリカはなぜ死んだ。町山智浩 ③武士道エイティーン 誉田哲也著
③はあっという間に読んでしまった。シックスティーン,セブンティーンも読んでいて、エィティーンが文庫になったらすぐに買おうと決めていた。武士道少女、香織ちゃんが徹底して体育会的なところが良い。
②は、一個一個爆笑的なコラムが100ほど集めてある。スターウォーズのキャリー・フィッシャーがアル中だったり、支離滅裂なアメリカ人を描く。①は、マルクス主義を論じている視点から見た、ソビエトが崩壊してロシアが立ち上がってくるグラフィティだ。①のような書き方で僕もグラフィティを書けると良いのだが、とうていまだまだだ。しかし、参考にはなる。二冊をじわじわ読んでいる。
そんな具合に月日が飛んでゆく。