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2012年 04月 27日
オニヒトデの刺し傷によるアナフィラキシー ショックによる死亡事故が発生した。 新聞の報道、フェイスブックに寄せていただいた皆様の意見などを、備忘のためにまとめておく。 (2012年4月27日07時30分 読売新聞) http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120427-OYT1T00076.htm?from=tw 沖縄県宮古島市・伊良部島沖で、ダイビングインストラクターの女性がオニヒトデに刺され、低酸素脳症で死亡していたことが分かった。 宮古島海上保安署が26日、司法解剖したところ、ハチ毒など体に入った異物に過剰に反応し、呼吸困難などを引き起こすアレルギー症状「アナフィラキシーショック」が起きていた。同保安署によると、オニヒトデの毒が原因で死亡した事例はまれという。 発表によると、死亡したのは種田薫さん(44)(宮古島市平良)。24日午前、ダイビング客2人を引率して水深約18メートルの海底を潜行中、オニヒトデを発見し、駆除するために石でたたいた。その際、右手を刺されて海面に浮上。意識を失い、25日朝に死亡した。 オニヒトデは全身が有毒のトゲで覆われている。複数回刺されるとショック症状を引き起こしやすく、種田さんは昨年10月頃にも刺されていたという。 http://www.okinawatimes.co.jp/article/2012-04-26_32985/ ★沖縄タイムスによれば、 宮古島市の伊良部島白鳥崎沖合で客を引率中に低酸素脳症で意識不明の重体となっていたダイビングインス トラクターの女性(44)が25日午前8時30分ごろ、市内の病院で死亡した。女性は海中でオニヒトデのとげが手に刺さったとみられ、宮古島海上保安署は 毒による急性アレルギー反応や海面への急浮上による潜水病などが死因とみて、26日にも司法解剖して調べる。県衛生環境研究所によると、オニヒトデの毒が 原因で死亡した事例は全国でも報告例がないという。 同署によると女性は24日午前10時ごろ、客2人を引率中に水深18メートルの海底でオニヒトデを発見、駆除しようと石でたたいたところ、オニヒトデのとげが刺さったとみられる。 その際、女性は水中会話用のボードに急性アレルギー反応を示す「アナフィラキシー」と書いて客に見せ海面に急浮上、「オニヒトデに刺された」とダイビング船の同乗者へ助けを求めたという。 客は女性が海中で血がにじむ右手中指を口にくわえているのを目撃している。同署はアナフィラキシーショックのほか、慌てて急浮上したことによる潜水病の可能性も視野に調べている。 また同署への取材で女性が2、3カ月前にもオニヒトデに刺されていたことが分かった。周辺海域で駆除活動に取り組む宮古島美ら海連絡協議会によると女性はことし3月中旬に同協議会の駆除活動に参加していたが、けがなどの報告はなかったという ★アナフィラキシーショックは、オニヒトデだけではなく、本州沿岸で普通に見られるイイジマフクロウニの刺し傷でも起こり得る。FB.でコメントをいただいた。 平城 毅さん 3年前、逗子でイイジマフクロウニで アナフィラキシーになりました。 安全停止中に上半身が腫れ気道まで 塞がる状態。救急搬送で助かりました。 ご参考まで。 ※ 安全停止との関連について質問して、答えをいただいた。 ゲストさん2名安全停止を終了し、 ボートにあげたあと、ボートクルーにジェスチャーで伝え自分は意識が飛びました。 浮上間際にイイジマフクロウニに触れ、 安全停止ラスト2分ぐらいで顔面が腫れ、 マスクが浮きました。 浮上合図を出す頃の終盤でのアナフィラキシーショックでしたので幸いでした。 その後は、突き刺さり防止のグローブを 着用しています。 ※ずいぶん昔になるが、イイジマフクロウニによる死亡事故の報道に接したことがある。この事故もアナフィラキシーだったのだろうか。当時はアナフィラキシーという言葉も知られていなかったのかもしれない。現在でお、アナフィラキシーとは呼ばずにアレルギーショックと書かれている場合もある。特定しにくいのかもしれない。 小俣 雅宏 さん アナフィラキシーはオニヒトデに限りませんから是非一般的な注意事項として加筆願いたいですね。 とりわけダイビングを含む緊急対応が必要とされるケースが比較的多く発生するスポーツでは、アナフィラキシーショックや心肺停止への対応にも有効なエピペン(エピネフリン:アドレナリン自己注射薬)を必要に応じ常備出来るようになると良いのでは?と思います。 鈴木 哲士 さん おじゃまします。ダイビングの他に応急手当法も専門ですので。 エピペンは、まだまだ認知度が低いのですが、昨年9月から保険適用にて以前よりも安価に購入が可能になりました。保険適用前は、実費で12000円ほどでした。しかも、賞味期限は1年間。その後は廃棄です。保険適用が知られて、普及に勢いがつくことを祈ります。 http://www.epipen.jp/user/ には、国内総販売元のマイラン製薬の紹介サイトがあります。問題点は、まだまだ処方してくれる病院施設が少ないことです。処方医師から直接購入という手順ですので。 このサイトには、処方してくれる病院を聞くためにカスタマーサポートセンターの電話番号が載っています。 <エピペン注射液0.15mg/0.3mgーハチ毒、食物及び薬物等によるアナフィラキシー発現時の補助治療薬> | 患者様とご家族の皆様へ www.epipen.jp エピペンは、アナフィラキシー発現時に患者自身が、自己注射する補助治療剤です。 ★鈴木さんはさらに 自分の職務(米国の救急法MFAの普及)と海というフィールドでの仲間であるインストラクターの水中生物毒によるショック。やはりこれは、積極的により広い認知に向けて動かなければと思います。私自身も昨年からコースの中に含む形で「エピペン使用法」の講習活動をしてきましたが、もっと広く普及させるべき、と強く感じております。 輸入発売元には、一度おじゃましたことがあります。連休明けになりますが発売もとのエピペン・グループに、現在使用を許されている保育士教職員以外の、野外ガイドやマリンスポーツインストラクターにも、使用アシストが可能になるよう、さらなる使用法の普及について直訴してまいります。 エピペンは、抗原に対応する薬剤ではなく、アレルギーへの過剰反応から生じる循環不良を救急隊が来るまでの間なんとかしのぐためのものです。エピペン® の「エピ」は、エピネフリン。アドレナリンと同じものです。興奮剤ですね。つまり筋肉や骨格に血流が良く回るようにある部分の血管を収縮させ、去る部分の血管を拡張させるホルモンだと思ってください。循環不良では体中が低酸素になります。特に困るのは呼吸障害とそれに伴う脳内の低酸素化です。よって、抗原の種は問いません。その抗原に対抗しようとしている体の血流を改善するわけです。 食物アレルギー、虫刺されでのアレルギー、なんにせよ、それによって引き起こされた症状を最悪になる前に踏みとどめます。(およそ15分間くらい、と言われます。効果が薄れてきたあと、落ち着くか、ショックが続くのかは、個別に異なると思います。) 血流をつかのま改善して救助につなげるための、急場つなぎ薬剤だと思ってください。 ★エピペンは解毒剤とかではなくて、呼吸困難になった時の血流を確保して、救命を待つだけの薬と言うことらしい。抗原に対抗する薬品、解毒などについては、さらに永井教授に聞いてみたいし、マンスリーセミナーでの質疑討論をやりたい。 ★オニヒトデ駆除の問題については、 http://www.churaumi.net/index.html 美ら海ネットワークでは、 石西礁湖のような閉鎖海域内でのオ ニヒトデ産卵は、大きな台風など気象撹乱が少ないと生存率を高める。3年後の異常に高い生存率のサンゴ食になったオニヒトデは、 通常ではありえない昼間からサンゴを食する状態となり、1981年、竹富島北東礁嶺で1平方メートル133匹を記録し、30cm以上の オニヒトデが重なり合う状態となった。この状態での駆除は間引きにしかならない、オニヒトデ生存期間を伸ばしてしまい、サンゴ の自然再生と回復期間を遅らせる、それが「大発生オニヒトデは駆除するなの!」意味です。 人手による駆除が追いつかない昼間からサンゴを食する高密度異常発生状況では、サンゴを食べ尽くさせてオニヒトデが消滅する のを待つのがサンゴ再生を早めてくれます。 これに対するコメントとして、石垣のダイビングサービスをやっておられる野底 聡さんは、 野底 聡さん 須賀さんはじめましてm(__)m 私も宮古島の件は大変ショックを受けてます。同じ仕事をする仲間がこういう事態になったことを残念でなりません。 石垣島は去年おびただしいオニヒトデが異常発生しまして、ダイビングポイントを限定して駆除を通年やってきました。その間2回ほど「アナフィラキシー」になったことがありますが、オニヒトデの毒に関して個人差があります。 刺されて即心臓が「バクバク」する人は要注意です。 あと刺された後に蕁麻疹がでて患部がひどい痛みがあるときは病院などの医療施設に行かないと危ないです。 駆除方法が最近取る駆除から酢酸注射駆除にかわりつつありますのでリスクも軽減されると思います。 ただ大量発生時は酢酸より取る駆除の方が効率がいいですね。 野底 聡 さん お答えになるかどうかわかりませんがご参考ください。 アナフィラキシーについては個人差があると心得てます、まったくならない人もいます。これは、私の経験からですが、一日に複数のオニヒトデに刺されると症状が発生すると思われます、私も駆除時に一回刺されても「アナフィラキシー」にはなりません。あとは「棘」が体内に残る場合も結構危ないですね。(これはあくまでも個人的見解ですが) 酢酸注射に関してですが、今のところ一番安全で効率が良いと思いますが、大量発生・1㎡に数十匹いるような場所では効率が悪いと思います。 ダイビングポイントの駆除効果に関してはかなり効果がでてると思ってます。 私のオニヒトデの戦いはもう3年目で稚オニヒトデが石灰藻食からサンゴ食に変わったころから米原プカピー(アウトリーフ)のオニヒトデとの戦いははじまり未だ継続中です。 最近は「自然の摂理」に任せてという方もいますが、異常発生になると成長の遅い「ハマサンゴ系」も食べてしまう状態です。 ちなみに放置してそのエリヤからサンゴがなくなってもオニヒトデが3年はい続けます。砂浜から10M前後に来ることもありますので、定期的な駆除を行わないと今度は子供が刺される事態も考えられますので今は駆除した方がいいと考えてます。 エビペンに関してはマンタの伊藤さんのFBで知りましたが、購入を検討してます。 鈴木 哲士さん オニヒトデ駆除のダイバーにも必携としたいところですが、このエピペンは医師診断によってアナフィラキシーショックを起こす可能性が高い、と診断された方にのみ処方されます。一般的に購入ができません。すでに一度有毒生物の被害に遭ったということで医師に相談をし、医師がその可能性(危険性)を認めたときに、その医師から購入が可能になります。(やっかいですが健康な人の誤使用には副作用がありますので。) ある方が所有しているものを譲り受けるのもいけません。 現状、持っている方がアナフィラキシーショックと思しき症状を発して苦しんでいるときに、 第三者が打ってあげる(特に子どもは、本人が打てなくなるほどの症状に発展する場合があります) というケースでも保育士、教師は現在OKとされていますが、一般市民はまだ蚊帳の外です。つまり、勝手に打ってあげてはいけない。(救命のためですから、本来は緊急避難的な行為として認められるべき、ですが) 一般市民が打ってあげるときは、オウンリスク、という・・・まだまだ普及に検討事項の多いものとなっています。 ★小俣 雅宏 さん 恐らく過去にもアナフィラキシーショックが原因となった事故事例は陸上、海中に関わらず多数あったのではないか?ようやく現在になってそうした事例情報がインターネットを通じて広範囲の多数の人が知りうる環境ができたため、今まで見過ごされてきた事例が報告されるようになってくるのでないか、とも思えます。 人間が持つ抗原抗体反応に起因するアナフィラキシーショックは、屋外で(とは限りませんが)有毒性物に触れる可能性のあるすべての人に発症する可能性があります。だからこそ、正しい知識と対策を習得しておく必要があると考えます。 同様の観点から破傷風予防接種についても今一度知識の習得と普及が必要であると感じています。 ※ 須賀 原因不明と言うダイビング事故がたくさんある。もしかしたら、アナフィラキシーショックかもしれない。 行事的に行う駆除でない限り オニヒトデには触れるべきではないと思う。 不注意に海底の生物 とくにイイジマフクロウニ、オニヒトデに触れてしまうことについては、 もちろん、手で触れないこと、ひざなどをついてしまうことについては、 水平トリムの練習をすることで、水平は無理でも、絶対に着底はしないようにできると思う。そして、着底する時は、必ず確認してからにする。 このような議論をすること、亡くなられた方には、題材にするようで申し訳ないが、同じ事故を繰り返さないと言うことが冥福につながると思う。 オニヒトデの駆除については、さらにしらべて書きたい。 ツイッターで、アナフィラキシーでなくなった女性について、「少しか弱い男性以上に男らしく、且つ女性らしい気遣いの出来る素敵な人です。 ご自身の命に関わる突発的な出来事のなか、まずは客を船に上げることを第一に考えたとも捉えております。」とコメントをもらう。仲良くされていた方なのだろう。同じ事故を起こさないようにすると言う答えも上滑りする。こたえようがない。そんな素敵なダイバーが亡くなって残念と言うしかない。多分、僕も会っていると思う。 ツイッターで、アナフィラキシーでなくなった女性について、「少しか弱い男性以上に男らしく、且つ女性らしい気遣いの出来る素敵な人です。 ご自身の命に関わる突発的な出来事のなか、まずは客を船に上げることを第一に考えたとも捉えております。」とコメントをもらう。仲良くされていた方なのだろう。同じ事故を起こさないようにすると言う答えも上滑りする。こたえようがない。そんな素敵なダイバーが亡くなって残念と言うしかない。亡くなった方は、僕の親しい友人の弟の奥さんだと言う。多分、僕も会っていると思う。 人の命は重い。何も書けなくなる。
by j-suga1
| 2012-04-27 22:37
| ダイビング運用
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