須賀次郎のURL
辰巳国際水泳場での練習会日程などを発表しているURL
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2012年 07月 15日
広島大学生物生産学部の練習船豊潮丸は、4代目の豊潮丸で、400トン(国際)学生と教員20名、船員12名を乗せる。美しい船だが、配置図をみれば、感じられるようにトップヘビーのきらいがあり、よく揺れる。
練習船というと、僕にとっては船酔いとの戦いの場である。 東京水産大学に入学し、そこで乗せられた練習船神鷹丸は、油と魚の匂いの入り混じった船でもあり、学生は船酔いに慣れ、耐えなければならないという教育方針であったらしく、船酔いの薬を飲むなどと言うことは、我慢が出来ない弱虫のすることのような雰囲気だった。そして、医学的にも船酔いの薬を飲むことは身体に悪い副作用がある。曰く肝臓が悪くなる。免疫力が低下する。であった。 後ろに見えるのが、僕の学生時代の練習船神鷹丸 そのような教育のためか、やがて、ダイビングを業とするようになってからだが、やはりなるべく船酔いの薬をのまないようにしていた。 潜水に悪い影響があるとも考えられ、船酔いの薬を飲んだ場合には、インストラクターに申告するようにと書かれたマニュアルもあった。申告してどうするというのかわからないが、後で事故でも起こった時に、あの人は船酔いの薬を飲んでいたから、インストラクターの責任ではない、とでも言うのだろうか。 船酔い sea sickness 「ダイビング・水中活動の基本用語」から 乗船し波に揺られたような場合に起こる、吐き気、嘔吐、めまいなどの症状を呈する、動揺病の一型をいう。睡眠不足、飲み過ぎ、疲労などの体調の良否も大きい。薬には副作用があるため、酔い止めの薬を飲むべきかどうかについては、議論があるが、船酔いのまま我慢したり、船酔いのまま潜水するよりは、酔い止めの薬を飲むべきである。船酔いのまま、注意力、判断が欠如したまま潜水を行い、事故を発生させる可能性も考えられ、事実上、船酔い状態での潜水は危険である。船酔いの薬は暗示効果が大きいものともいわれるが、薬の暗示効果によって、船酔いが治るならば、治すべきである。(須賀次郎) 上記は、「ダイビング・水中活動の基本用語」の船酔いの項の記述であり、船に弱い僕が書いたものだ。船酔いの薬を禁じているような考え方は、船に強い、もしくは船に乗ったことがない医師によって書かれたものであろう。 船に弱いと言っても僕は、乗っている時間が2時間未満ならば、ダイビング作業をしても、酔うことは無い。大きい船でも横になっていれば酔わない。 また、たいした揺れでなければ、大丈夫だ。船酔いには個人差が大きいから、まず、普通の人並みであろう。 人工魚礁の調査を業にするようになり、千葉、茨城、福島沿岸の冲に出るような場合は、ほぼ確実に酔ったが、酔い止めの薬は飲まなかった。船に酔っても潜水しないわけには行かないから、吐く。吐けば、幾分かは気分が良くなり、潜水できる。やがて、船縁から乗り出して吐き、波しぶきが顔にかかるような状態が快感に近くなり、須賀は吐いてもきっちり潜水するという評判をもらうようになった。 次にテレビ番組の撮影を業にするようになり、八丈島から19.99トン(20トン未満)の漁船に乗り、東京の無人島群をめぐり、孀婦岩まで行くことになった。10日間は乗っている。我慢したり、吐いたりすることはやめて、酔い止めの薬を飲むことにした。センパアという錠剤を朝と午後に一錠ずつ飲んだ。飲んでいれば船酔いはしない。飲まないと気分が悪い。二三日たってから、朝の一錠だけにしてみた。これで一日は持つ、一週間ぐらいしてから、この一錠もやめて見た。相当に揺れても酔わなかった。最初に練習船に乗った時に一週間もすれば酔わなくなると言われたが、本当だった。その船の揺れに順応するのだ。 意外なことに、その順応があってから、船に酔わなくなった。 そして、ずいぶんの時がながれ、その間、およそ10年ぐらい、寝ていれば良い客船は別として、長期間船に乗る機会が無かった。そして、豊潮丸の練習航海に乗ることになった。今から、5年前だ。僕は船に酔わないと自己暗示を掛ければきっと酔わないだろうと思った。船の揺れに順応して、強くなっている。 しかし、酔って吐きそうになった。奥まった僕の部屋から揺れる船の廊下を走り階段を登って、トイレに駆け込み、便器に顔を突っ込む瞬間に胃から噴出した。危なかった。きれいに掃除され、匂いもない快適な船である。僕がぶちまけたら、学生が掃除しなくてはならなくなる。豊潮丸では、酔うことは恐怖となった。 この廊下を走って、階段を登らなければトイレに行けない。 女子学生が多い。避難訓練をしているところ しかし、女子学生たちは、平然として間食をしている。こいつらは化け物か、それとも女の子の方が船に強いのか。 答えは簡単で、みんな船酔いの薬を飲んでいるのだ。もちろん、飲まない子もいるだろうが、船の薬箱には船酔いの薬が用意してあって、それでも足りない分は自分で買っている。僕も、次の寄港地で薬を買った。しかし、どうも、中尾先生は薬を飲まない主義のようで、揺れる時は打ち伏している。この船も、一週間が過ぎ、下船するころになると、酔い止めを飲まなくても、相当の揺れにも耐えられるようになる。もちろん個人差があるから、どうしても、なれない子もいるかもしれない。学生が順番に食事当番をしているが、相当に揺れても、しっかりと配膳と片づけをしている。僕は、酔い止めの薬を飲んでいても、痩せるためもあり、食欲の無い時には食べないようにしているが、学生は良く食べている。 食堂兼ミーティングルーム 大型テレビがある 朝食、僕はほとんど食べない。体重を減らす機会とも思っている。 僕が手伝っている中尾先生の採集も、採集だけならば、このような航海は効率が悪い。飛行機で直行して、ダイビングサービスでガイドしてもらって潜水する方が良い。が、この航海には、潜水しない学生も連れてきている。学生の練習航海とは、海を知ること、海に慣れること、揺れる船の上で標本の分別などの作業をすること、つまり、船酔いとどのように付き合うか、克服するかを知ることだろう。もちろん、航海を楽しいものにするために、先生たち、そして船員さんも、ずいぶん気を遣っている。凪の日は甲板で西瓜をたべたり、バーベ バーベキュー 僕のアシスタントの石川さんは65歳、僕は77歳、高齢スタッフである。アシスタントは、若くなければいけないのではないかと思い悩んだ。しかし、石川さんは、若い学生に溶け込んでいる。こだわらない人柄が学生に好かれるのだろう。安全と言うことについても、僕は今となってもかなり「行け行け」だが、身体が付いて行かないから、セーブされる。石川さんは、学生を任せて安心だ。学生の体力に経験が加わるチームになるのだから、かえって良いと考えている。 練習航海とは、海に慣れること、海を知ること、船酔いとの付き合い方を知ること、僕の水産大学での学生時代の練習航海と比べて、どちらが良いなどと論じることは無意味である。今は女子学生の数がむしろ多い。残念ながら近年の海洋大学の練習航海には乗っていないが、おそらく、傾向は同じだろう。 全員の記念写真、真中は中口船長
by j-suga1
| 2012-07-15 18:06
| 旅行
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