池上彰の「知らないと恥をかく世界の大問題」3と4を読んだ。この人の本あなどれない。120万部も売ったというベストセラーだが、子供番組が長かったからでもないだろうが、わかりやすい。しかし、本当に何でも分かりやすいということを売り物で書いている。そして、読みやすく、今の僕でも知らなかったなあ、ということが続々と出てくる。僕もけっこう本を読んでいて、歴史は専門家、特に現代史は、とおもっていても、この人の「そうだったのか!現代史」を読むと、そうだったのか!という部分が出てくる。なんでもわからせる職人なのだ。職人は一番尊敬しなくてはいけない。この人の本が、ブックオフで100円であると、持っていないものは買う方針だ。今度の知らないと恥をかくシリーズは図書館で借りた。シリーズの3で、原発のことに触れている。「私たちは皆福島県人だ。」1963年、ベルリンの壁で東西に分割された時、アメリカのケネディ大統領は西ベルリンを訪れて、「その人がどこに住んでいようとも、自由を愛する全ての人々はベルリン市民である」と演説したことを例にとって、「日本人はこの国難に立ち向かうため、皆が「われわれは福島県民だ」と宣言するくらいの気持ちを持たなければいけないのではないでしょうか。」と書いている。良いなとおもった。
ところで、知らないと恥をかくの4は、最新の2013年の版だ。福島にどんなことをかいてくれるか、汚染水について世界はどのような見方をしているのか、書いてくれるのだろうと思ってページを繰ったが、福島には一切ふれていない。来年、2014年の5月ごろには「5」が出るだろうから、今度は、国際的な影響について書かなかったら、ジャーナリストという肩書に恥をかくことになる。
館山の座礁船のように座礁してしまう。座礁船だが、次の台風までに引き出さないと陸に上がって陸で解体ということになる。サルベージというと、ダイバーの皆さんの頭の中では、ヘルメットダイバーが潜る姿を連想するかもしれないが、サルベージの中で、ダイバーの役割は、宝さがしか、沈んだ姿の調査、深く沈んでいる船は、船の下をくぐって大回しをとらなければならないから、大仕事だが、今度のような座礁は、「時化出し」と呼んで、曳船が大時化の大波に船が乗った時に一気に曳きだす、「時化出し」はサルベージの華と言われる。館山の人はそれが見られる。多分、テレビも撮るだろうから、どこのテレビが一番接近して良い画を撮るかコンテストだろうか。久保誠君が撮影しているが、テレビクルーは来ていないみたいだ。