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辰巳国際水泳場での練習会日程などを発表しているURL
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2016年 05月 25日
日本に初めてアクアラングが(正式に報道されている)紹介されたのは1953年、東京水産大学、小湊実習場で、アメリカの海底地質学者、ロバート・ディーツ博士が持ってきて、使って見せて、多分講習のようなこともしたのだと思う。この時、写真のようなシネカメラを持つてきて、撮影すると共にご自分の撮影した映画を映写して見せた。 この時に、多分、習ったのが、僕の恩師の宇野寛先生(当時助手)と漁業科の神田献二先生(当時助手)ふたりとも教授になり、今は亡い人だ。当時の事を聞く由もない。この写真は神田先生の教室のものを複写させてもらった。 残念ながら、僕は1955年に東京水産大学に入学し、スキンダイビングはその年に始めたが、最初にアクアラングから呼吸したのは1956年、宇野先生から講習を受けたのは、1957年だから、ディーツ博士にお目にかかることはできていない。 この写真を見ると、カメラはベル・ハウエルのDR70 (世界的な名機でスプリングモーターで巻き上げるシネカメラ、後に僕もこのカメラのハウジングをつくり、沈没したが現在は富戸の大西博物館にある。)
この前ちょっとフェイスブックに書いたが、スプリングモーターのシネカメラは、手動で巻きあげるから、電池も必要ない。全部が機械メカだから、壊れるところがない。 ああ、日本にもこのカメラを修理する名手がいて、今名前が思い出せない。その職人さんの娘が美人で、ダイバーだった。
そんなことはどうでもよいのだが、 第2次大戦も、ベトナム戦争もこのカメラで戦われ、カメラマンが地雷を踏んで、身体は砕け散ってもカメラは残り、現像すれば、その時に写ったものが再現できる。という伝説がある。 大西宅においてあるDR70は、水没済みだ。ポナペ島で、鶴町が水没させた。死んでもまだ言われている。このハウジングとカメラがある限り、その時の事を思い出す。 ポナペのドロップオフで、サメを撮っている時のことだった。 これは、水没の前に、日本で初めて、摩周湖に潜って撮影した時のカットだ。 日本テレビのドキュメンタリーだった。たしか1966年か67年のことだった。この時のフィルムがどこかにあるはずだ。多分、日本スキューバ潜水(ゼロの系列会社)にあるはずだ。
僕らの世代のニュースカメラマンはこのカメラ一台で世界を旅して、ドキュメンタリーを作った。カメラマンが冒険家であり探検家であった時代だ。今のように税関でバッテリーが抑えられることもないし、お道具はこれ一つだ。ただ、20フィート巻のフィルムは、一本で3分しか回らない。30秒のカットが6カットで終わりだ。 一回潜水して、6カットしか撮れない。回し始めたら、30秒は回さないと、つかいものにならない。短すぎると切った貼ったの編集ができないのだ。30秒の中の良い部分、使える部分が10秒あれば、そのカットはなんとか成立する。その頃はやった、お富さんという歌、「粋な黒塀見越しの松」を歌い終わると28秒になる。水中でこの歌を頭に浮かべてフィルムを回す。間違って回し始めても、カメラを静止させて、歌い終わるまでは我慢して、何かを撮る。 これはビデオでも同じことだが、魚を撮るとして、突然魚からカットが始まってもこまるのだ。何もない水中が5秒ぐらいあって、そこに魚が泳ぎ込んでくる。ビデオは回しっぱなしにしておけばいいだけだが、フィルムの場合は、から待ちになることがある。 だから、今の時代、ビデオを回さないで持っているのは、いけないことなのだ。撮影する場所に来たら、常にカメラは構えた形で回っていなければいけない。そこに何かが現れるようにする。フィルムでもカメラは目の前に構えて、何時でもシャッターを切れる態勢で泳ぐ。目の端に魚が見えたら、回し始めてゆっくりカメラの方向にパンをするか、魚が泳いで入ってくるのを待つ。
by j-suga1
| 2016-05-25 07:41
| 撮影
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