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2008年 09月 27日
安房小湊にあった、東京水産大学実習場、中央の円筒のような建物の一階は水族館、二階に学生の実習室がある。水族館といっても、今の鴨川シーワールドとか、葛西水族館のように大きくて、魚の展示に工夫を凝らした水族館ではない。水槽のガラスから少し、水がにじみ出ているようなところもあり、全体に湿気ている。 水槽の天井の部分が、外に抜けていて、太陽の光が差し込む。差し込んだ光が、水槽越し、ガラス越しに建物の中を少しばかり照らす。まるで、水族館の中はほのぐらく、海の中に入っているような感じがして、僕はこういう水族館が好きだった。展示している魚は、展示というほどのものではない。そのあたりの海に潜れば何時でも見られるような魚たちばかり。ウツボとか、メジナ、イシダイ、タカノハダイ、メバル、マダイ、ヒラメ、魚ではないけれどイセエビ、などなどだ。 中心部分の螺旋階段を上ると実験室、円形の建物だから、窓に向いて座り、顕微鏡を覗く。 この実験室で、数え切れないほどの実習をやったが、一年生の夏、ウニの発生実習、ヒラメの発生実習が忘れられない。顕微鏡の下で、卵が受精すると、分割して、次第に生物の形になってくる。命はどこから来るのだろうか。人間もウニも、ヒラメも変わらない。卵子から分割を繰り返して生き物になる。神も仏も無い。天国も地獄も無い。輪廻転生も無いと悟った。こんな生命の発生を見て生物学者になったら、研究者が信仰の道に入るのは、ラクダが針の穴を通るくらい難しいだろう。 と、顕微鏡を覗いていると、階下の水族館で、見物している若い女性の声が聞こえてくる。ん!と立ち上がり、白衣を着て、研究者のような顔をして、螺旋階段を降りてゆく。近づいていって魚の説明をする。説明をして、どうなるものでもないのだが、なんとなく楽しい。 円形の水族館の左側の建物が、宿舎である。二階が、二つの大部屋で20人ほどの学生が泊まる。一回が食堂と、職員の泊まる部屋である。 僕たちの学年に、水産大学にはじめて女性が入学した。女の子が多く、このところ、潜水部の部長が歴代、女性になっている今日この頃からは、想像もできないだろうが、水産大学は女人禁制だった。水産大学生女性一号は、細田貞子さんだ。 細田さんも、学校当局としては、入学を拒否する予定だったらしいが、お父さんが、大学の有力なOBだったこともあったらしく、そして、もちろん合格点をとっていたから、拒否できなかった。 さあ大変だ。小湊実習場には、女性トイレが無い。大部屋二つだから、女性の部屋が無い。僕たちは、全員、雑魚寝を希望した。細田さんも、それが良いという。先生がそれでは困るという。先生と同室で寝る。四畳半と六畳の二間で、障子で仕切られている。先生と同室の方が問題があるのではないか、と僕たち。結局は、階下の職員室で寝たが、同じことが、すべての実習場、乗船実習では船で起こった。 そんな時代だった。 この実習場で、三年生になると潜水実習があった。階段を降りると磯である。コンクリートで固めた、通路を行くと、磯を掘りぬいたプールのような生け簀があり、観光客が生け簀の魚に餌をやるように、餌売り無人スタンドがある。この生け簀には、マダイが入っていて、餌をやると水面に浮いてくる。 生け簀の左側が入り江であり、僕たちが潜るに最適の練習場所だった。 アラメが茂っていて、水深は4mぐらい。入り江全体は禁漁区であり、漁業者も漁はできない。 僕たちは艪こぎの小さい和船、サジッタにのってダイバーの泡を追った。サジッタというのは、3mmから5mmぐらいの大型プランクトンで、日本語名では矢虫である。矢のような形で、採集すると、シャーレの中で矢のように早く走り回る。なぜか、どこの大学の実習場に行ってもこのタイプの和船は、皆、サジッタとなずけられいた。 僕もこのサジッタで、艪を漕いで遊ぶのが好きだったが、竹下先輩も好きだったらしい。底抜けに明るい表情で艪を漕いでいる。 なぜか、水産大学では、一年上に大好きな先輩が何人も居た。竹下先輩、橋本先輩、今は逝ってしまったが、鳥羽山先輩も一年上で、鴨川シーワールドの館長で、言葉にならないほどたくさんお世話になった。 竹下先輩は、大学時代から、侍に近かったのだろうと思う。「葉隠れ」が愛読書だと見せてもらった記憶がある。 卒業後、江田島にある海上自衛隊の幹部学校に入り、任官して、掃海艇「のぎく」の艇長になった。名実ともに侍になった。そして、水中処分隊のたしか二代目の隊長になった。水中処分隊とは、潜水して機雷処理をする部隊で、EOD.とも呼ぶ。竹下さんは、命がけで、機雷の信管を外したこともあったとか。 何回か、僕は横須賀に先輩を訪ねて行き、掃海艇を見せてもらった。その何回目かには、「いおう」という最新型の掃海艇で、ソナーブリッジを見せてもらった。 やがて、自衛隊を退官して、海洋科学技術センター(現在のジャムステック)で海底居住計画の指揮をとり、転じて、三井海洋開発に入り、海洋開発事業に見切りをつけた。 潜水の王道を行き、しかも、クールな判断を常に下していた。 僕のように熱くなり、潜水に命を賭けてしまうようなことは無く、正反対の道を行ったダイバーだったと思う。 しかし、僕の野垂れ死に的生き方を、竹下さんは好きだとおもってくれるだろうし、僕も、竹下さんの生き方にあこがれていた。 三井海洋開発をやめて、健康食品の販売会社を興され、やがて、その社長さんも退き、現在は、今も大酒を飲んで(本人が言っている)元気で、インターネット販売の健康食品販売をやっている。大酒飲みは早く死ぬというのが僕の持論だが、お元気なのは、健康食品のおかげだろうか。 「たけshop] 竹下健康食品販売 「 http://store.shopping.yahoo.co.jp/takeshop/guide.html 」ちょっと宣伝させていただきます。 写真は竹下さんのアルバムを使わせてもらいました。 なお、「たけshop] を見ると、現在の竹下さんの写真が見られます。
by j-suga1
| 2008-09-27 11:36
| 旅行
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