須賀次郎のURL
辰巳国際水泳場での練習会日程などを発表しているURL
http://homepage2.nifty.com/j-suga/index.htm ブログ、スガジロウのダイビング http://plaza.rakuten.co. jp/sugajirou jack2009さんに、wikipediaに掲載することを許可しています。 外部リンク
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2008年 10月 08日
潜水士の免許証が紛失していた。コピーは持っているので、実際には困らないのだが、なくしてしまうのは惜しい。 大掃除をすることになり、出てきた。今度は大事にしまっておこう。これがいけないのだ。これまでに紛失した多くの物は、大事にしまった結果、行方不明になっている。 紛失してもよいように、複写した。 昭和37年3月、潜水士の制度ができて、最初の試験だった。僕の番号は71番、僕は日本で71番目の潜水士だ。この37年の免許証は紛失し、55年に再交付を受けているから、写真は昭和55年当時のものだ。37年の最初の免許証の紛失は、惜しいことをした。 最初の潜水士の試験は、全国何か所かで行われたが、関東では、神奈川県が一番早く、神奈川県の小田原に受けに行った。そのころ、いつも一緒にもぐっていた、T氏と一緒にでかけた。T氏とは、名前を書けば、アッと驚く人だ。僕は、ブログでも、原則として本名を出させてもらっているが、今回はT氏にしておく。 T氏のスポーツカー、国産で初めてのスポーツカーであった、テントウムシのようなトヨタスポーツに乗って走って行った。東名高速道路もない、第三京浜もない。横浜まで第二国道を走り、東海道を下って、夜遅くに湯河原についた。二人で湯河原の温泉に入って泊まった。 「少しは勉強しようよ、明日はしけんだから、」とT氏は言う。僕は、日本でいちばん潜水についての知識のあるダイバーだと自負していた。なにしろ、米国海軍のマニュアルを全部訳した。試験問題をつくる奴よりも、僕たちの方が上なのだから、勉強などする必要はないよと、二人で将来の希望や夢を語り合っているうちに寝てしまった。 明けて、小田原での試験を受け、後で送られてきた発表通知で、なんとT氏は落ちていた。米国海軍のマニュアルを基本として習っていた、当時のスクーバダイバーの知識と、潜水士の世界は別のものだった。須賀さんが勉強しなくても良いなどというから、こんなことになった。文句を言われたが、どうする事も出来ない。その後、神奈川県水産試験場の小田原分場、確か試験の会場もここだった気がする。その分場で、補習があり、これに出れば合格ということで、僕も不合格の責任者として、一緒に補習に付いていった。補習に出てきたダイバーのほとんどは、現役の潜水夫で、そのうちの半分は、字がほとんど読めなかった。T氏のくさること、なんだ、字の読めるやつで落ちたのは俺ぐらいじゃないか。 しかし、その補習合宿で、現役の潜水夫と親しい友達になれたのは収穫だった。 当時、潜水士の試験は委託講習だった。講習会を開催し、試験も実施する。全国的に潜水士講習を短期間に行わなくてはならないから、このような形になった。委託講習は、お医者さん、基準局のOB、潜水実務者で四年生大学を卒業しているもの、もちろん潜水士は持っていなければならない、の三点セットで実施できる。僕は潜水実務者として、委託講習の講師になった。お医者さんは、当時の潜水医学の泰斗である梨本先生、法規の先生は誰だったか覚えていない。 3人のキャラバンで、千葉県銚子の講習会に臨んだ。講義と試験で、三日間の講習会だった。毎夜酒盛りである。梨本先生は、性質の良い酒乱である。大広間の宴会で、床の間を背にして先生、僕のような若い衆は、真ん中あたりだ。組合長や、当時、銚子では名士であった三國屋サルベージの先代などが、酒を注ぎに来る。漁師の大将がやってきて、「先生、もしも、受験で落ちる者があったりしたら、無事で銚子を出られないよ。」T氏を落とした、神奈川県とは大違いである。 僕たちは、お土産の魚をたくさんもらって、無事に東京に戻った。 新しい制度が生活者の居る職種に着陸するばあいには、この制度で、生活ができなくなる人がいては困る。その時点で、潜水を業としている人は、全員合格させなければならない。 この最初の混乱期に免許をとらなかった潜水漁師の多くは、その後、国家試験になった潜水士試験に合格することができなくなり、今、多くの漁師は、「潜り」である。そして、国家試験に合格して潜水士になることは、労災保険に入らない漁師にとっては、必須なのかどうかよくわからなくなっている。 僕は,、その後も、潜水士の講習会の講師をつづけ、今では準備講習だが、その講師を続けている。
by j-suga1
| 2008-10-08 15:54
| 旅行
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